つんく♂ 母校・近大の新入生にエール「達人になれ」

[ 2013年4月4日 06:00 ]

母校・近大の入学式で学生と校歌を歌うつんく♂

 音楽プロデューサーのつんく♂(44)が3日、母校・近大(東大阪市)の入学式に卒業後、初参加し、校歌を熱唱した。

 手を振りながら舞台にさっそうと現れた有名OBに、会場を埋め尽くした約7000人の新入生から歓声が上がった。つんく♂は、在校生と一緒にギターを手に雄々しく歌った後、「久々に校歌を歌ったけど、思いのほかキーが低かった」と苦笑いした。

 新入生に社会で成功するためのヒントも伝授。「東大や京大生に、勉強ではかなわないのはしようがない。コミュニケーション能力で勝負して」と激励し、「友達をたくさんつくって。卒業後に知人が多いと、仕事は得られる」と人脈の大切さを説いた。また、「達人になれ」と指南。「合コンの達人でも、アイドルに詳しい人でも何でもいい。その道にたけていれば尊敬され、人は集まってくる」と熱弁をふるった。

 さらに「実用英語を学んでなかった僕はいまだに苦労してる」と明かし、「できれば2、3年留学して会話に困らなくなれば、世界中に友達ができる」と語学力の重要性を訴えた。「モーニング娘。」や「スマイレージ」をプロデュースし、音楽界で確固たる地位を築いた成功者の助言に、学生らは熱心に聞き入っていた。

 1987年、近大付高から近大商経学部(現・経営学部)に進学。在学中は大学の仲間を中心に「シャ乱Q」を結成し、91年に卒業した。翌年にメジャーデビュー後、売れっ子となり大学に凱旋する機会はなかったが、一昨年に1日客員教授として講演。昨年は、出演するNHKの歌番組をキャンパス内で収録するなど、ここ数年は母校との交流を深めていた。

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