公演リポート この春、充実の在京オーケストラの演奏会から

[ 2010年5月29日 06:00 ]

 今春は、在京オーケストラの充実の公演が目立った。技術的水準は既に海外の一流オケにもひけを取らない域にまで達したとされる首都圏のオーケストラ。次なる課題は、そのオケ独自のキャラクターをいかに“深化”させ、音色を磨き上げていくかだ。この春、行われた在京オケの定期公演の中には、そうした課題のヒントとなる演奏がいくつかあった。そこで今週は、フランス国立リヨン歌劇場の首席指揮者を務める傍ら、ベルリン・ドイツ・オペラやミラノ・スカラ座、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場など世界中の名門オペラ・ハウスから引っ張りだこの実力指揮者、大野和士が客演した東京都交響楽団の定期公演(5月20日、サントリーホール)を中心に在京オケの公演リポートをお届けする。リポーターは小谷和美さんです。

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2010年5月29日のニュース