[ 2010年5月29日 06:00 ]

コンシェルジェによると「2004年にエクサンプロヴァンス音楽祭で初演されたオペラ“班女”や05年、ザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の委嘱により初演された“循環する海”をはじめ日本以上にヨーロッパで高い評価を得ている細川俊夫の今を象徴するような作品を取り上げたことも、やはり欧米で大活躍する大野ならではのプログラミングの上手さといえよう。確かに現在の細川の作風は西洋音楽の響きとは一線を画した東洋、とりわけ日本独特の音の世界を追求した作りとなっている。古寺の庭の例えは言い得て妙で、風鈴を多用し西洋音楽的なリズムに基づく時間軸に縛られない独特の譜面の書き方は、京都の古寺にある石庭に漂う空気感に通じるものがある」そうです。

11年にはベルギー王立モネ劇場からの委嘱でオペラ「松風」を、そしてサイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による「ホルン協奏曲」の初演も予定されている。日本人の1人として東洋の美を感じさせてくれる細川の音楽が評価されているのは、とても誇らしいことです。

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