“天才”武藤敬司「39年、最高に幸せでした」内藤哲也とのラストマッチ散ったはずが…「蝶野カモン!」
武藤敬司引退大会 武藤敬司ー内藤哲也 ( 2023年2月21日 東京ドーム )
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“天才”は38年4カ月のキャリアの最後は華麗に散った。21日、武藤敬司引退大会「KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO―WRESTLING “LAST” LOVE~HOLDOUT~」が東京ドームで開催された。メインイベントで武藤敬司は引退試合で内藤哲也に敗れ、ラストマッチは有終の美で飾れなかった。しかし、続きがあった。まさかまさかのラストマッチ。武藤のプロレスLOVEが詰まった「2・21」が、新たなプロレス史に刻まれた。
武藤の最後の入場曲は冒頭で過去の入場曲をリミックスされたものだった。リミックスが終わるとHold outが鳴り響くと会場は大武藤コール。武藤は長い花道を最後の入場をかみしめながら歩き、リングインした。
内藤のセコンドには同じユニットの「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハ・ポン」のメンバー。武藤のセコンドにはノアの選手たちが付いて試合を見守った。試合のゴングが鳴ると地響きのような大武藤コール。序盤はグラウンドの攻防から試合は進んでいく中から武藤が右頬をカットした。得意技のフラッシングエルボーから“同期”蝶野正洋の得意技であるSTFにつなげる場面も。
その後は内藤が場外戦からペースを握り返すと、武藤が厳しく攻められる場面が続いた。しかし、内藤がリングに入るタイミングで武藤がロープ越しでのドラゴンスクリューを決め反撃。さらに正調ドラゴンスクリューから足四の字固めと畳みかけた。
再び内藤にペースを握られそうになると、亡き橋本真也さんの得意技DDTや亡き三沢光晴さんのエメラルド・フロウジョンを決めてみせた。場内のボルテージは最高潮に。そしてシュミット式バックブリーカーからムーンサルトプレスを狙うが苦悶の表情を見せ断念。それでも攻め続ける武藤は、シャイニングウィザードから足四の字固めを決めた。
再びシュミット式バッグブリーカーからムーンサルトプレスを狙うが片足をトップロープに乗せられず再び断念。すると内藤はドラゴンスクリューからシャイニングウィザード、そして足四の字固めと掟破りの“返し技”を続け再反撃。足四の字固めをほどくと、背後へのシャイニングウィザード、正面からのシャイニングウィザード。カウント2でしのいだ武藤だったが、最後は内藤の必殺技・デスティーノで散った。
感動につつまれた東京ドーム。そのリング上で武藤は「39年のプロレス人生、最高に幸せでした」。内藤に敗れた後に晴れやかな表情であいさつ。しかし、この後まさかの言葉が飛び出した。「まだ灰になってねえし、やり残したことがある!蝶野!俺と戦え!蝶野カモン!」。同日入門の盟友・蝶野との本当のラストマッチが突然決まった。突然の“ラストラストマッチ”のどよめきと大歓声が沸く中、現場も混乱。急きょ、レフェリーはタイガー服部さんが、実況はフリーアナウンサーの辻よしなりが務めることになった。
大歓声を浴びリングインした蝶野との本当に最後の引退試合。蝶野がグーパンチからシャイニング喧嘩キック、そしてSTFを決める。武藤は盟友との時間を体全体で感じ、ギブアップした。蝶野は武藤の耳元で言葉をささやき、笑顔で熱い抱擁。最後まで一寸先はハプニング、プロレスラブを完遂する姿に、棚橋弘至(46)も「やっぱり寂しいですね…」と感極まり涙する場面もあった。
「ゴールのないマラソン」と口にしていた“天才”の終焉――。武藤は84年に新日本プロレスに入門した。同年10月5日に蝶野正洋を相手にデビュー。史上初の六冠王者や史上3人目となる3大メジャー団体ヘビー級シングル王座完全制覇など常にプロレス界のトップで走り続けた。しかし体は悲鳴をあげていた。膝を何度も手術そして18年3月に人工関節を入れる手術を決断した。
長年悩まされていた膝を人工関節にしたことで、膝への負担は少なくなったが今度は股関節を痛めてしまった。22年6月に「かつて、プロレスとはゴールのないマラソンといった自分ですが、ゴールすることに決めました。来年の春までには引退します」と引退宣言。引退試合の相手には内藤を指名。内藤が武藤を憧れていたこともあり「元々、彼から武藤敬司に対する愛情とかそういうものを凄い感じていた」と話していた。
だが、プロレスの神様は“天才”武藤に最後の試練を与えた。1月22日の武藤の“悪の化身”であるグレート・ムタのラストマッチで両足のハムストリングの肉離れを発症。満身創痍の状態でプロレスラーとして最後を迎える。それでも最後まで武藤はプロレスの芸術を見せる。「貪欲ですもん。2月21日の東京ドームの試合も年間最高試合狙ってますからね」と引退試合で年間ベストバウトを狙っている明言していた。
次世代へ受け継がれたDNA。3つの時代を紡いだ「天才」による、日本プロレス「史上最大の夜」。“天才”武藤が歩いてきた38年4カ月のキャリアのラストダンスは、プロレスの歴史に新たな太字で刻まれる一日となった。
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