×

高橋ヒロム 10年前の約束を果たすシングルマッチ制す!AMAKUSAは悔し泣きで退場

[ 2023年2月21日 19:06 ]

武藤敬司引退大会   高橋ヒロムーAMAKUSA ( 2023年2月21日    東京ドーム )

第6試合 高橋ヒロムがAMAKUSAを下す(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 武藤敬司引退大会「KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST”LOVE~HOLD OUT~」が21日に東京ドームで開催された。第6試合でIWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロムがGHCジュニアヘビー級王者のAMAKUSAを下して、現役ジュニア王者対決を制した。

 試合途中にAMAKUSAがヒロムが持ってきた剣舞のマスクを持って、何かを思い出したように剣舞の得意技である厳鬼を見舞った。しかし最後はヒロムのTIMEBOMBが返されるとTIMEBOMBⅡを決めて勝利した。試合後は両者が握手したがAMAKUSAは悔しい表情で涙を目に浮かべて退場した。

 13年にヒロムが英国武者修行時代にみちのくプロレスの剣舞とのタッグを組んでおり、そのタッグチーム名が今回の試合のキャッチコピーでもある「トーキョートルネード」だった。AMAKUSAと剣舞は他人だが、ヒロムがこの試合に対する思いは強かった。

 1月21日の新日本プロレス横浜アリーナ大会の試合後にAMAKUSAからシングルマッチを要求されるとヒロムは「イギリス遠征時代、初めて俺がタイトルマッチをした。あの時は本当に俺もどうしようもなくてさ、簡単にコロッと負けちゃったんだけど、その後にその選手といつの日か、何でもいい、どんな形でもいいから俺とシングルマッチやりましょう、そんな約束をした人間がいました。そんな思い出が蘇る、そんな声をしてたよ」と口にしていた。

 直前記者会見では13年に英国遠征での剣舞との楽しかった思い出や剣舞と離れていた期間の苦しかった思い出を明かし、4FWでの剣舞とのタイトルマッチを回想。

 そして「美しくないかもしれないですけど、今の話を忘れないで当日の試合を見てください。4FWのみんな、みちのくプロレスの皆さん見てますか。あの時の約束を果たしてきますよ。必ずこの俺が勝ちます」と対抗戦ではなく約束を果たすシングルマッチだと明言した上で勝利宣言をしていた。

 「俺はあの日、約束して10年ですかね。ずっとこの日を待っていたんですよ。それがたまたま今回だっただけで、チャンピオン同士の戦い以上の思いが俺にはあるんですよ。めちゃくちゃワクワクしてます。この日を待っていました」と10年前の約束を果たすシングルマッチで勝利した。

続きを表示

この記事のフォト

2023年2月21日のニュース