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内藤哲也 心打たれた万感の勝利「やっぱ俺は、武藤敬司選手に憧れてプロレスラーになって良かったなって」

[ 2023年2月21日 20:56 ]

武藤敬司引退大会   武藤敬司ー内藤哲也 ( 2023年2月21日    東京ドーム )

<武藤敬司引退大会>ドラゴンスクリューで内藤を攻める武藤(撮影・篠原岳夫)
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 新日本プロレスの内藤哲也(40)が21日、東京ドームで開催された「KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO―WRESTLING “LAST” LOVE~HOLDOUT~」で武藤敬司(60)に引導を渡す勝利を飾った。

 内藤のセコンドには同じユニットの「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハ・ポン」のメンバーが試合を見守った。全力で叩きのめした。全力で受け止めた。憧れの武藤が繰り出す数々の技をお返しした。終盤、内藤がドラゴンスクリューからシャイニングウィザード、そして足四の字固めと掟破りの技を敢行。足四の字固めをほどくと背後へのシャイニングウィザード、正面からのシャイニングウィザードを決めるがカウント2で返す武藤。最後は必殺技のデスティーノで武藤の最後を介錯した。

 大一番を終えた内藤は「俺は武藤敬司選手に憧れを抱き、武藤敬司選手のようになりたくてプロレスラーを目指し、新日本プロレスに入ってプロレスラーになって、今ここまで歩んできましたよ。今日引退試合を迎えた武藤敬司選手。でも、試合終了のゴングが鳴るその瞬間まで、勝利への執念を感じましたよ。最後の最後まで、レスラーとして上を目指そうとした武藤敬司選手の姿に何か心打たれるものがあったし、やっぱ俺は、武藤敬司選手に憧れてプロレスラーになって良かったなって思いましたよ。こして最後引退試合の相手に示されたこと…うれしくないわけないでしょ。こんな幸せなプロレスラー、ほかにいないんじゃない。この1分1秒を大切にしながら、リングに上がりましたよ。そして、武藤敬司選手との時間を楽しみましたよ」と2人だけの時間をかみ締めるかのように言葉を紡ぎ出した。

 そして「もう武藤敬司選手はリングを降りるけど、まだ俺のレスラー人生は続くわけで。こうして武藤敬司選手のように、レスラー、お客様、そしてこうして報道陣の皆さまに惜しまれながら、俺も最後を迎えたいな、と思っちゃいました。まあ、その最後が明日なのか、来週なのか、来年なのか、10年後なのか、30年後なのか分からないけど、これからも俺はこの新日本プロレスのリングでロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとして戦い続けますよ。まあ確かに大事な試合は終わったかもしれない。でも、また明日から大事な試合は続くわけでね」と前を向いた。

 最後には不敵な笑みを浮かべ詰めかけた報道陣を見回し「今日は何人いるのかな。かなり多くの報道陣の方いらっしゃいますけど、皆さま、明日の(新日本)高松大会も来るんですよね!ちゃんと顔、1人ずつ覚えておきますからね。じゃあ皆さま、高松大会でまたお会いしましょう。アディオス!」とプロレス界の未来のために報道陣に厳しい“けん制球”を投げかけ、悠然と引き揚げていった。

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