「さらば、愛しき問題児」NOSAWA論外の引退試合にファン万感　武藤敬司と同じ日に

第5試合　最後に技をかけるように頼むNOZAWA論外（撮影・篠原岳夫）
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　武藤敬司引退大会「KEIJI　MUTO　GRAND　FINAL　PRO-WRESTLING“LAST”LOVE～HOLD　OUT～」が21日に東京ドームで開催された。第5試合で東京愚連隊のNOSAWA論外が引退試合を戦って、約27年のキャリアに幕をとじた。

　ラストマッチは苦楽をともにしたMAZADAをパートナーに選び、相手には「憧れてきたというか、意識してきた相手。最後の最後に足元をすくってやりたい相手」という外道。そしてメキシコでよく一緒にいた石森太二と対戦した。最後はNOSAWAが石森に介錯を求めて、石森が必殺技のブラディークロスで終止符を打った。

　退場するNOSAWAに会場からはNOSAWAコールが起こった。ネット上では戦い抜いた46歳に「良い試合だったな」「本当身体きついんやろな…」「さらば、愛しき問題児」「最後の介錯要求はグッとくるものがあった」「すごいあっさりとした引退試合。武藤の顔を立てたのかな」「NOSAWAらしい最期だった…」「NOSAWA論外選手、本当にお疲れ様でした」「NOSAWA論外フォーエバー」と労う声が上がっていた。

　NOSAWA論外は28年間のリング人生を終え「プロレスラーとしてはとっくに終わっている中で、5分もリングに立てない体だけど、28年間やってきて一番良い試合だった」とやりきったすがすがしい表情。「プロレスラーを辞めてもう一般人なので、自伝を出そうかなと。10巻ぐらいまで出せば印税で食べていけるかな。今から文化人としてやっていくので」と“らしい”表現で論外第2章に思いをはせていた。

　論外は95年12月27日にプロレスラーデビュー。00年にMAZADAとKIKUZAWAと「東京愚連隊」を結成した。アメリカ・メキシコ・日本など国内外で活躍した。選手としてだけではなく海外とのパイプを活かして、ミル・マスカラスやテリーファンクなど大物外国人選手の来日を実現させていた。