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武藤に引導渡した蝶野 突然の対戦相手指名に本音ポロリ「勘弁してくれ」

[ 2023年2月21日 21:25 ]

最後にリングに上げた蝶野正洋(右)タイガー服部(中)とともに手を上げる(撮影・篠原 岳夫)
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 “天才”は38年4カ月のキャリアの最後は華麗に散った。21日、武藤敬司引退大会「KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO―WRESTLING “LAST” LOVE~HOLDOUT~」が東京ドームで開催された。メインイベントで武藤敬司は引退試合で内藤哲也に敗れ、ラストマッチは有終の美で飾れなかった。

 試合後、武藤は引退試合を行っていない生涯の盟友・蝶野を対戦相手に指名。さらにレフェリーはタイガー服部さんを指名し、フリーアナウンサーの辻よしなりが実況を務めた。蝶野との引退試合も敗戦で終えた。

 試合後、蝶野は「対戦相手は大変ですよ、みんなね。俺なんか指名された時には“勘弁してくれ”と。体の調子もあったんですけど、やりたいけども…相手が引退試合ってのは、やっぱりどこか気を遣うと思うし、内藤選手も気を遣っていたと思います。どこまで付き合うのか。現役の選手ですから、どこまで自分を出すのか試合の中で葛藤していたと思いますよ。本当に今日は特別な舞台なんで。その舞台に立つってのはね、簡単なことじゃかなったと思う」と語った。

 突然の実況となった辻アナも「何が起こってもおかしくないと思っておりましたけど、ここまでの千両役者、蝶野さんがしっかりとそれに応えてね、最後服部さんがリング上でさばくという夢のようなシーンを実況させていただくという、幸せに与りました。古舘さんの言葉にもありましたけど、“プロレスLOVE”ってのは一体なんなんだろう、ということを凄く感じながら見てたんですね。プロレスに対する気持ちが他のレスラーよりもより強かったと思うんですよ。そこから別れを告げるっていうのは、凄く辛いこと。最後の最後やっぱり見せてくれましたね。涙が止めどなく流れました」と振り返っていた。

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