阪神・嶋村麟士朗 3安打&零封リードで支配下昇格へ猛アピール 「やってきたことが全部出た」

[ 2026年3月7日 05:15 ]

オープン戦   阪神5―0ソフトバンク ( 2026年3月6日    甲子園 )

阪神・嶋村麟士朗
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 阪神は6日、今春の甲子園初戦となるソフトバンクとのオープン戦に5―0で快勝した。育成の嶋村麟士朗捕手(22)は「8番・捕手」でオープン戦初先発。開幕投手に決まっている村上ら7投手を好リードして完封リレーに導き、打撃では3安打を放つなど攻守で躍動。今春の宜野座キャンプでMVPの一人に選出された2年目の若武者が支配下登録を目指し、藤川監督の前で猛アピールした。

 スタメンに主力がずらりと並ぶ中で、主役を張ったのは背番号3桁の嶋村だった。女房役としても、打者としても数多くの見せ場をつくった。

 「オフシーズンからやってきたことが全部出たかなと思うので、今後の練習でも引き続き自分がやってきたことを信じてやっていこうと思っています」

 見せ場は3回1死で迎えた1打席目だ。松本晴のスライダーをはじき返し、甲子園初安打となる中前打。聖地にHランプをともすと、もう勢いは止まらない。5回1死一塁の第2打席目も、松本晴の低め直球にうまくコンタクトして左翼へ運んだ。4打席目の8回先頭でも、低めの直球にうまく反応して中前打。チーム唯一の3安打を放ち「自分のやってることをやってるだけ。自信になったっていうのはあまりなかった」と冷静に足元を見つめた。

 本職も光った。先発・村上との初バッテリーで流れをつくると、計7投手を巧みにリードしてスコアボードに0を並べた。「面白い配球をする」とは村上の評価。今回のソフトバンク戦に備え、映像とデータを駆使して強力打線を徹底的に研究した。「何もせずに入るよりは準備してた方が自分も楽。今後も準備を怠らずにやりたい」。地道な努力が結果につながった。

 オープン戦は残り11試合。藤川監督は5日の激励会で「育成選手から助っ人選手、ベテランも、始まったら全て一緒。顔も名前も背番号も関係ない」と開幕1軍を懸けたサバイバルを宣言していた。熱い言葉を脳裏に刻み、指揮官の前でアピールに成功。WBCで坂本不在という好機を逃さなかった。

 「立場的には1日で結果を出さないといけないので」

 強い覚悟とともに臨む、2年目。今春の宜野座キャンプではMVPの一人に選出された。生き残りを懸けた戦いは、ここからが本番だ。 (山手 あかり)

 ◇嶋村 麟士朗(しまむら・りんしろう)2003年(平15)7月13日生まれ、高知県出身の22歳。高知商、福井工大(中退)を経て四国・高知から24年育成ドラフト2位で阪神入り。25年はウエスタン・リーグで58試合に出場し、139打数37安打の打率・266、1本塁打、22打点。1メートル77、90キロ。右投げ左打ち。

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