メジャー初勝利の山本由伸 鈴木誠也との対決は「狙ったところではなかったけど、たまたまいいところに」

[ 2024年4月7日 09:23 ]

ナ・リーグ   ドジャース4-1カブス ( 2024年4月6日    シカゴ )

この日のスタメン表と初勝利のボールを手にする山本(撮影・柳原 直之)
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 ドジャースの山本由伸投手(25)が6日(日本時間7日)、敵地シカゴでのカブス戦に先発登板。好調カブス打線を5回3安打無失点、自己最多8三振を奪う好投でメジャー初勝利を挙げた。前回登板からの連続イニング無失点はこれで10に伸ばした。

 注目された鈴木誠也との初対決は四球、三ゴロ失策、空振り三振だった。前日までの3試合で11打数6安打、2本塁打、9打点、打率・545と驚異的な数字をマークしていた鈴木との対戦について山本は「狙ったところではなかったですけど、たまたまいいところに。最後(5回)もストレートもちょうどいい高さに抜けたので本当に運が良かったですね」と振り返った。一方で試合前に鈴木との会話を問われると「いや、特に」と話すにとどめた。

 初回からしびれる投球を披露した。山本は初回、いきなり先頭のハップに中越え二塁打され、続く鈴木には四球。さらにベリンジャーにも遊撃内野安打され無死満塁の大ピンチを背負った。しかし、ここからギアを一気に上げる。4番・モレルを全球カーブで3球三振。さらに5番・スワンソンのはカウント3―0から粘って最後は直球で見逃し三振。そして、6番・ブッシュもカーブで見逃し三振と、圧巻の3者連続三振でピンチを切り抜け、マウンド上で雄叫びをあげた。

 2回も2死から9番・ゴームズに中越え二塁打されるなどして再び満塁のピンチを背負ったが、最後は3番・ベリンジャーをカーブで見逃し三振に切って、またも無失点で切り抜けた。

 3回から5回は9者連続凡退の完全投球。立ち上がりこそヒヤリとしたが、終わってみればカーブを随所にちりばめて毎回の8奪三振、2四球と堂々の投球だった。これには「(山本のカーブは)右投手のカーブとしては最高級だ。制球がよく、抜けることもない。ストライクをとりにいくこともできる。それに加え、スプリットチェンジの感触も掴んだら本当に楽しくなる」と話していたロバーツ監督も満足そうな表情だった。

 山本はメジャー初先発となった3月21日のパドレス戦(韓国)で1回5失点KO。だが、2度目の登板となった3月30日(同31日)のカージナルス戦では、勝ち投手こそ逃したものの5回を2安打無失点の完ぺきな投球を披露。2試合連続で、投手史上最高総額の12年3億2500万ドル(決定時約462億円)で加入した実力を発揮してみせた。

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