西東京に新たなサブマリン出現 上原和玖は明大八王子を初の甲子園に導けるか

[ 2024年4月7日 19:41 ]

春季高校野球東京都大会 3回戦   明大八王子2―5東海大菅生 ( 2024年4月7日    八王子 )

アンダースローから4球種を投げ分けた上原(撮影・柳内 遼平)
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 昨夏の西東京大会では4強入りし、春夏合わせて初の甲子園出場を視界に捉えていた明大八王子は7日、東京都大会3回戦に臨み、2―5で東海大菅生に敗れた。

 先発したエース右腕・渡辺純真(3)が5回に2ランを被弾するなど5回7安打4失点。6回に左翼手から救援登板した下手投げ右腕・上原和玖(2年)は緩急を駆使した投球で4回を3安打1失点にまとめた。打線は7回まで無得点と沈黙していたが、0―5で迎えた8回に4番・上原が左越えに2点適時二塁打を放ち、3点差に迫ったが反撃はここまで。東京屈指の強豪相手に粘り強く戦うも、及ばなかった。

 攻守に存在を発揮した2年生の上原。ノーワインドアップのアンダースローで投じるボールの軌道は独特だ。最速は「120キロくらい」と言うが、スライダー、カーブ、ツーシームを織り交ぜ、強打線のタイミングを外し「仲間を信じて打ち取ることができた」と充実の表情だ。それでも「3人で終われないところは自分の油断があると思う。ブルペンから試合をイメージして投げたい」と成長の必要性を語った。「自分の目標は甲子園で優勝した時にマウンドにいること」と語ったサブマリン。同校初の甲子園出場を目指し、腕を磨いていく。(柳内 遼平)

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