【高校野球】慶応が初戦突破 “新”背番号1の吉野栄輝投手が3回2安打無失点と好救援

[ 2024年4月7日 14:38 ]

春季神奈川県高校野球大会 2回戦   慶応11―3山手学院 ( 2024年4月7日    俣野公園 )

<慶応・山手学院>2番手として3回無失点と好投した慶応・吉野(撮影・村井 樹)
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 背中に輝く背番号「1」が誇らしい。県大会初戦でエースナンバーを託された右腕・吉野栄輝投手(3年)は2番手として3回2安打無失点と7回コールド勝ちに貢献。少し照れ笑い委を浮かべながらも、「小宅(雅己)から1番を受け継いでプレッシャーはあったが、やるべきことはやれました」と充実した口ぶりで語り出した。

 番号にふさわしい活躍だ。5点差に詰められ、嫌なムードが漂い出した5回からマウンドに上がると、持ち味の打たせて取る投球で流れを引き戻した。カットボールやスライダー、ツーシームなど多彩な変化球を操る冷静なマウンドさばきに森林貴彦監督も「小宅、鈴木(佳門)が出遅れた分、調子がいい選手からと思って1番を託した。嫌な展開からだったがしっかり抑えてくれて合格点ですね」と称えた。

 昨秋は背番号「20」でベンチ入りしたが登板はわずか1試合のみ。昨夏は小宅、鈴木が甲子園のマウンドで躍動する姿をアルプスから見ており「小宅と鈴木にも信用されて任される投手になりたい」と吉野。今オフはダイナミックなフォームに変更したことで速球も130キロ前後だったのが最速138キロまで伸び、主将の加藤右悟捕手(3年)も「コントロールも良くなって球の強さが出てきた」と成長に目を細めた。

 厳しい夏を勝ち抜くためには必須となってくる小宅、鈴木に次ぐ“第三の矢”。その一人として躍り出た吉野は「できれば(夏も1番を)付けたいです」と力強く言い切った。(村井 樹)

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