大阪ガスが2大会ぶり3度目の頂点に王手 先発した稲垣「負けていられない」前日に同期が力投し奮起

[ 2023年11月19日 06:00 ]

社会人野球日本選手権大会準決勝   大阪ガス3ー1日本生命 ( 2023年11月18日    京セラD )

<大阪ガス・日本生命>応援団に笑顔で手を振る大阪ガス・稲垣(左)ら(撮影・北條 貴史)
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 準決勝2試合が行われ、大阪ガスは2021年以来2大会ぶり3度目の頂点に王手を懸けた。先発の稲垣豪人(かつと=24)が8回1失点(自責0)と力投し、3―1で日本生命を破った。19日の決勝でHonda熊本と激突する。

 前日に見た同期の力投が、大阪ガスの稲垣を奮起させた。日本通運と対戦した2回戦の9回139球完投から中2日の疲れを感じさせず、8回2安打1失点でチームを決勝の舞台に導いた。

 「あのピッチングを見せられたら、負けていられないなと」

 17日の準々決勝で大宮隆寛が1失点完投。河野佳(現広島)が抜けた投手陣で、エースの座を争ってきたライバルの姿に気持ちは高まった。体に張りが残る中で、コースを意識した丁寧な投球で凡打の山を築いた。6回には得意だというけん制球で一塁走者を刺して自らを助けた。

 今夏はチームの都市対抗連続出場が5年で途切れた。東京ドームでプレーする他チームの試合映像を見ることで「絶対に選手権は出るんだ」と悔しさを胸に刻んだ。真っすぐの強さを出すためキャッチボールの1球にこだわってきたことが成果として表れている。

 「僕自身、まだ日本一の経験がない。明日も投げる準備はしておきます」と稲垣。優勝のためなら、連投も望むところだ。 (石丸 泰士)

 ▼大阪ガス・橋本典之外野手(3回先頭で右越え1号同点ソロ)インハイの球を打てたことがなかったので、奇跡です。振ることしか考えていなかった。

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