青学大の「下克上球児」楽天6位・中島が3安打で4強けん引 ドラ1下村&常広に負けん「見返してやる」

[ 2023年11月19日 05:15 ]

明治神宮大会大学の部・準々決勝   青学大8―4日本文理大 ( 2023年11月18日    神宮 )

<日本文理大・青学大>2回、適時打を放ち、ガッツポーズする青学大・中島(撮影・木村 揚輔)
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 大学の部の準々決勝3試合が行われ、青学大は日本文理大を8―4で下し03年以来20年ぶりのベスト4入りを果たした。楽天からドラフト6位指名を受けた主将の中島大輔外野手(4年)が3安打1打点で打線をけん引すると、阪神から1位指名の先発・下村海翔投手(4年)は6回2/3を5安打2失点と力投。その他、慶大、日体大が4強入りを決めた。

 中島の「下克上物語」はすでに始まっている。試合後、会見場で5人の記者に囲まれていた中島とは対照的に、テレビカメラも設置されるなど約20人の記者から質問攻めを受けていたのが下村。勝利の喜びもかみしめながら「下村にはいつも凄い記者の数なので“自分は本当にプロになったのかな?”と思います。でも、いつかは下克上というか、見返してやりたいです」と静かな闘志を燃やした。

 「1番・中堅」で出場し、斬り込み隊長として最高の結果を残した。初回は中越え二塁打で出塁すると2番・佐々木泰(3年)の中前打では50メートル走5秒9の快足を飛ばして楽々と先制の生還。2回2死二塁では投手強襲の適時打を放ち、4回は左前打を放った。1四球も選ぶなど計6打席で5度も出塁するなど役割を全う。「全部は無理でしたが、5回も塁に出られたので十分です」と胸を張った。

 今チームは春秋のリーグ戦連覇に加え全日本大学選手権も制した。常に下村と常広羽也斗(4年)の「今秋ドラフト1位コンビ」に注目が集まっているが、主将として主役の座を譲るつもりはない。「1番としてまた打線を引っ張って青学史上初の優勝を果たし、もっと注目されたい」。史上5校目となる大学4冠を見据えながら高らかに宣言した。(村井 樹)

 ◇中島 大輔(なかしま・だいすけ)2001年(平13)6月4日生まれ、和歌山県出身の22歳。川辺西小1年時に野球を始める。龍谷大平安(京都)では3年春に甲子園に出場しベスト8入り。青学大では1年秋から主力として活躍し今秋はMVPを獲得した。50メートル走5秒9、遠投100メートル。1メートル80、77キロ。右投げ左打ち。

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