和歌山大 大阪公立大にサヨナラ勝ち 殊勲の笠木「越えてくれ、と願って」

[ 2023年9月24日 12:13 ]

近畿学生野球秋季リーグ第4節   和歌山大5―4大阪公立大 ( 2023年9月24日    くら寿司スタジアム堺 )

9回にサヨナラ二塁打を放った和歌山大・笠木
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 和歌山大が今季全勝の大阪公立大にサヨナラ勝ちで対戦成績を1勝1敗のタイに持ち込み、勝率で並んだ。

 9回に1点を奪われ追いつかれた直後、先頭打者が敵失で出塁すると送りバントで1死二塁に。ここで打席に立った2番・笠木悠翔(3年=兵庫県大付)が右越え二塁打を放ち、試合を決めた。

 「低めのスライダーでした。越えてくれ、と願って走っていました」

 7回の第4打席まで2打数ノーヒット。走者が出て大阪公立大の投手が2番手に替わった時に大原弘監督から「交代したピッチャー打てるか」と尋ねられた笠置は「打てます!」と即答。この返答で大原監督は送りバントで走者を進めることを決めた。

 高校時代の公式戦は、コロナ禍での代替試合だった3年夏の1勝のみだった。しかも8年ぶりの1回戦突破。「強いチームで全国大会に出たい」の強い思いで和歌山大進学を目指したという。

 大原監督は「バットコントロールは上手な選手。それにしてもよく打ってくれた。学生野球として相手の全勝優勝は阻止したかった。ただ、勝率で並んだとはいえ、まだ相手の方に分があると思っている」と、3回戦へ気持ちを引き締め直した。

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