カブス・誠也 ゴジラ、大谷に続く日本選手3人目20号!右打者では初 9月好調7発で打率.370

[ 2023年9月24日 02:30 ]

ナ・リーグ   カブス6ー0ロッキーズ ( 2023年9月22日    シカゴ )

<カブス・ロッキーズ>4回、2ランを放つ鈴木(撮影・光山  貴大)
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 カブスの鈴木誠也外野手(29)が22日(日本時間23日)、本拠でのロッキーズ戦に「6番・右翼」で出場し、4回無死一塁から左越え20号2ラン。初回の先制打を含む4打数3安打3打点で連敗を止める6―0の勝利に貢献した。日本選手のシーズン20本塁打は松井秀喜(ヤンキースなど)、エンゼルス・大谷翔平投手(29)に続く3人目で、右打者では初。チームはナ・リーグワイルドカード(WC)争い3位をキープした。

 失投を見逃さなかった。4回無死一塁。鈴木が外角高めに浮いた88マイル(約142キロ)のカットボールを、巻き込むように引っ張った。左翼席へ消える20号2ラン。「しっかり振れるカウントに持っていけた。ポイントを前にして打とうと思った。良いスイングができた」と悠々とダイヤモンドを一周した。

 勢いが止まらない。初回2死満塁から、先制の左前打。4回の一発に続き、3―0の6回は1死走者なしから中前打を放ち、ダメ押しの2点攻撃の口火を切った。9月はこれで7本塁打、4度目の3安打で打率.370。「個人記録は意識していない」としたが、シーズン20発は日本選手では3人目となり、右打者では初到達となった。

 プレーオフ争いは最終盤を迎えている。チームの連敗を止め、WC争いでは3位に踏みとどまった。左脇腹を痛めて3月のWBC出場を辞退し、開幕は負傷者リスト入りして出遅れた。球宴前まで7本塁打、打率.259と苦しみ、7月はスタメンを外れることも多かった。「正直、休みたくなかった。でも監督たちが、最良の決断をしてくれた」とリフレッシュ期間を有効に生かし、8月以降の復調でチームに応えた。

 同学年のオリオールズ・藤浪、古巣・広島の先輩のツインズ・前田がポストシーズン進出を決めた。「最近はいい場面で打てている。残り8試合。最後まで諦めずに戦えばいい方向に進んでいく」。負けられないラストスパートへ、気持ちを引き締めた。

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