U18日本 丸田の1安打のみでオランダに零敗…5戦目で初黒星 得失点率差でB組2位

[ 2023年9月6日 05:00 ]

U18W杯・1次ラウンドB組   日本0―1オランダ ( 2023年9月5日    天母 )

<日本・オランダ>敗戦後、オランダの選手と健闘をたたえ合う丸田(左)(撮影・河合 洋介)
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 高校日本代表はオランダとの1次ラウンド最終戦で打線が丸田湊斗外野手(3年=慶応)の1安打に終わって零敗。5試合目の初黒星で米国、オランダと4勝1敗で並び、大会規定による得失点率差でB組2位となった。7日からのスーパーラウンドは1次ラウンドの進出チーム間の対戦成績が持ち越され、上位2チームが10日の決勝に進む。

 過去4試合で31得点だった打線が沈黙。相手の長身投手たちにタイミングが合わず、1安打の零敗に馬淵史郎監督は「実力の差」と受け止めた。わずかながら収穫もある。打撃不振から復調の兆しを見せた丸田だ。

 打線が唯一、得点圏に走者を進めたのが1点を追う5回。2死二塁で丸田が打席に立った。「僕を信じて使ってくださった」と意気に感じた男が内角直球を右前へ。相手の右翼手の好返球で二塁走者の生還は阻まれたが、1次ラウンド初戦のスペイン戦の2打席目以来16打席ぶりの安打だ。

 夏の甲子園では打率・409で慶応の優勝に貢献。一転、今大会は木製バットへの対応に苦しみ、打順は初戦の3番から7番にまで降格した。試合前には馬淵監督から地面と平行な軌道を描くレベルスイングの助言を受け、結果につなげた。

 「一本出て気持ち的には大きい。今まで迷惑をかけてきた分を返していきたい」と丸田。B組は3チームが4勝1敗で並び得失点率差で2位となった。息つく間もなく7日からはスーパーラウンドが始まる。悲願の初優勝へ、再スタートする。(河合 洋介)

 ◇丸田 湊斗(まるた・みなと)2005年(平17)4月25日生まれ、神奈川県出身の18歳。南舞岡小3年時に野球を始める。日限山中時代は横浜泉中央ボーイズに所属。慶応では2年春からベンチ入り。憧れの選手は阪神・近本。趣味はピアノ。50メートル走5秒9、遠投90メートル。1メートル74、73キロ。右投げ左打ち。

 ◆1次ラウンドの順位決定方式 勝敗が並んだ場合は(1)直接対決(2)得失点率差(TQB)(3)得自責点率差(ER―TQB)(4)チーム打率(5)コイントスの順で順位を決定する。3チーム以上が並んだ場合は当該チーム間のTQBで決定。4勝1敗で3チームが並んだB組は(1)米国=0.027、(2)日本=0.000、(3)オランダ=マイナス0.011となった。

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