巨人・岡本和が今季初本塁打初打点も…あわや球団初の屈辱 延長戦は9戦連続白星なし

[ 2023年4月13日 05:20 ]

セ・リーグ   巨人1-2阪神 ( 2023年4月12日    東京D )

<巨・神>8回、岡本和は同点ソロを放つ(撮影・西川祐介)
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 連敗を5で止めた前夜は11安打で7得点を奪った巨人打線が、この日は2安打1得点。阪神先発の村上の前に7回まで一人の走者も出せなかった。栄光の球団史で初となる完全試合を許す屈辱こそ免れたが、原監督は「いい投球をされた。もう少し打者が奮起しないと」と嘆いた。

 0―1の8回。村上は完全投球のまま降板し、2番手の石井がマウンドへ。その初球。4番・岡本和が今季11試合目、44打席目で待望の1号で今季初打点を挙げた。それでも、チームは延長10回の末に競り負け。責任感の強い4番は「負けたら意味がないので明日勝てるように頑張ります」と声を絞り出した。岡本和にとって村上は智弁学園の2学年後輩。ともに直球で空振り三振、二邪飛に倒れ「相変わらず制球が良かった。直球にも特徴があり、丁寧に投げてきた」と脱帽した。

 投手陣は踏ん張ったが、延長10回に6番手・高梨が近本に勝ち越し打を許した。延長戦は昨年7月8日のDeNA戦から9試合連続で勝ちがなく、6連敗。なかなか波に乗れない。(川島 毅洋)

 ≪4番が開幕10戦打点なしは初≫開幕から全試合4番の岡本和(巨)が1号同点ソロを放ち、出場11試合目でシーズン初打点を挙げた。巨人でチーム4番打者に開幕から10試合も打点がなかったのは今季が初めてで、過去の4番打者では56年に川上哲治、58年に川上哲治と宮本敏雄の2人で記録した開幕7戦打点なしが最長だった。なお、岡本和がレギュラーに定着した18年以降のシーズン1号ペースを見ると、今季の11試合目は21年の15試合目に次ぐ2番目の難産になった。

 ≪坂本が三振記録更新≫坂本(巨)は12日阪神戦の試合前まで王貞治と並ぶ球団最多の通算1319三振だったが、この日の2三振で1321三振となり、球団記録を更新した。なお、歴代最多は中村(西)の1991三振で、坂本は23位。

 ▼巨人・大久保打撃チーフコーチ(7回まで完全投球を許した阪神・村上について)“まっスラ”の曲がり幅が思ったよりも大きかった。

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2023年4月13日のニュース