【センバツ】東北 19年ぶり選抜勝利ならずも佐藤監督「東北らしい野球はできた」ノーサイン野球に手応え

[ 2023年3月18日 14:52 ]

第95回選抜高校野球大会1回戦   東北1-3山梨学院 ( 2023年3月18日    甲子園 )

<第95回選抜高校野球 第1日 山梨学院・東北>山梨学院に敗れた東北ナイン(右から2人目が佐藤監督、右から5人目がハッブス)(撮影・平嶋 理子)
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 第95回選抜高校野球大会が18日、開幕。第1試合は12年ぶり20回目出場の東北(宮城)が2年連続6回目出場の山梨学院(山梨)と対戦し、1-3で敗退。19年ぶりの初戦突破はならず、昨年8月に就任した佐藤洋監督(50)の甲子園初勝利もお預けとなった。

 プロ注目のMAX145キロ右腕・ハッブス大起(3年)が先発。OBのダルビッシュ有(パドレス)に憧れを抱くエースは初回は3者凡退。2回は2死球と安打で2死満塁とするも、9番・伊藤光輝(3年)をスライダーで空振り三振に仕留めてみせた。3回にも先頭安打から連続四球で無死満塁とすると、4番・岳原陵河(3年)をフォークボールで、5番・進藤天(3年)を速球で空振り三振、続く6番・佐仲大輝(3年)も速球で遊ゴロに仕留めて危機を乗り切った。

 4回も1死から二塁打と暴投で1死三塁としたものの、伊藤を速球で見逃し三振、1番・徳弘太陽(3年)をフォークで空振り三振に退けた。5回は2死から四球と盗塁で2死二塁とすると、進藤に左前適時打を浴び失点。なおも佐中に中前への適時二塁打を浴びて失点。6三振を奪ったものの、5回途中5安打2失点、101球での降板となった。2番手左腕の秋本羚冴(3年)は後続を断ったものの、7回に1点を失った。

 打線は7回、2死一、二塁から7番・伊達一也(3年)の三塁強襲の適時二塁打で1点を返したがそこまでだった。

 元巨人の佐藤監督は「相手の林投手の低めの制球、そして気迫、そこが素晴らしかったです。そこに尽きます」と対戦相手を称えた。「選手たちが自分たちで決めて動く、そういう東北らしい野球はできました」と就任以来進めてきた「ノーサイン野球」には手応えを口にし、「夏に向けて、打線の強化はもちろんですが、さらに自分たちで考えてという部分を突き詰めていきたい、高めてもう一度甲子園に帰ってきたい」と前を向いた。

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