阪神・佐藤輝 新打法で待望のオープン戦1号! 岡田監督も笑顔「ええ感じになってきたんちゃう」

[ 2023年3月18日 05:15 ]

オープン戦   阪神8―0ヤクルト ( 2023年3月17日    神宮 )

<ヤ・神>3回、小川(左)からソロを放つ佐藤輝(撮影・木村 揚輔)
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 阪神・佐藤輝明内野手(24)が17日のヤクルト戦で待望のオープン戦1号を放った。右足のステップ幅を小さくする新打法で小川の内角140キロを右翼席へ。WBCで世界一を目指す侍ジャパンからも刺激を受け、残り2週間を切った開幕へ調子を上げてきた。

 右足のスパイクが地面からほとんど離れない。上げ幅が小さくなったステップが佐藤輝に緩急を対応させた……のかもしれない。3回1死、小川の140キロ内角直球を右翼席へ放り込んだ。初球直球を空振りした後、チェンジアップが3球続いた。ボール、ファウル、ファウル。そして、5球目だ。約20キロの球速差に完璧にアジャストした。

 「インコースのいい球を引っ張れたので良かったです。チェンジアップ3つの後の直球は頭にはありました。あまり足を上げない方がいい感じです」

 ノーステップではない。右足のかかとが少し浮く程度で、つま先も微妙に土に触れない程度の高さ。今春取り組む新打法は、まだ完成途中。初回に三塁後方へ落とした適時二塁打は旧来のステップだったように、一打席ずつ、一球ずつ試行錯誤しているのが現状だ。

 42打席目でのオープン戦1号。7日にWBCに出場した韓国代表との強化試合で中越えに本塁打はあっても、長打があまり見られず不安がっていた岡田監督を「やっと、出よったなあ。ええ感じになってきたんちゃうかな」と笑顔にさせた。しかも相手はリーグ2連覇中のヤクルトの先発ローテーション投手。必ず対戦するペナントレースへ向けても決して悪い気はしない。

 WBCで世界一を目指している侍ジャパンへの思いも高まった。「普通に一人の視聴者として見ています。何年後か分からないですけど、僕も入りたいですね。(同世代の牧や同僚の中野の活躍は)刺激になっています。アメリカでも頑張ってほしい。おみやげ、ほしいっす(笑い)」。2年前、公式戦のプロ初打席で対戦したのが小川だった。そしてこの日の一本が、次の“日の丸”へのきっかけとなるかもしれない。(畑野 理之)

 ○…佐藤輝(神)が3回にオープン戦1号ソロ。出場11試合目は昨春と同じで、42打席目は昨春43打席目(対ソフトバンク、投手・笠谷)よりも1打席、早かった。新人の21年は3月5日ソフトバンク戦の初回、初打席で石川から放っていた。

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2023年3月18日のニュース