【センバツ】東北ペッパーミル、審判が注意 佐藤監督「子どもが楽しんでいる野球を大人が止めるのかな」

[ 2023年3月18日 16:10 ]

第95回選抜高校野球大会1回戦   山梨学院3―1東北 ( 2023年3月18日    甲子園 )

<第95回選抜高校野球 第1日 山梨学院・東北>初回無死、山梨学院・進藤の失策で金子が出塁しペッパーミルパフォーマンスをする東北ナイン(撮影・平嶋 理子)
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 東北の佐藤洋監督が試合後、問題提起を行った。

 初回だ。1番の金子和志(3年)が相手の失策により出塁した際。ベンチに向かってWBCで日本代表のヌートバー(25=カージナルス)がする「ペッパーミル」のパフォーマンスを行った。

 攻撃後に一塁塁審がベンチに来て「パフォーマンスはダメです」と注意を受けたという。佐藤監督は「これだけ野球界盛り上がっているのに。なんでこんなことで、子どもたちが楽しんでいる野球を大人が止めるのかな。ちょっと嫌というか。変えた方がいんじゃないのかなと。ちょっと思いましたね」と残念そうに話した。

 チームはノーサイン野球を貫いた。「子どもたちが決断してランナーを送れなかったのは、それも一つの野球なので。子どもたちが自主的に判断してその結果を自主的に考えて改めて行動して、どんどん大きく成長していきましょうというのがうちの野球。そういう意味では、いつもらしい東北の野球はできたのかなと思います」と話した。結果だけはついてこなかったが、前を向く。「勝ち負けではない何か大切なものをを探しましょうという野球をしてきた。みんなの話を聞くともっと野球がしたい、悔しいと述べていた。それが凄く大切なこと」と話した。

 そして続けた。「ちょっと違う高校野球のスタイルをやっていかないと。野球を選択する子がいないし、ああいうパフォーマンス、日本中が盛り上がっているパフォーマンスを審判の方から注意される。ぜひ書いてください。私が言っていたでいいです。私に火の粉が飛んできていいので。それは僕は大反対なので。もう少し子どもたちに自由に野球を楽しむということを、もうちょっと考えてもらいたいと思います」と願った。

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