阪神・岡田監督 青柳に初注文 5回零封も108球 「下位打線は2、3球でポーンと打たすとかでええ」

[ 2023年3月18日 05:15 ]

オープン戦   阪神8―0ヤクルト ( 2023年3月17日    神宮 )

<ヤ・神>力投する青柳(撮影・大森 寛明)
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 阪神・岡田監督が開幕投手に指名した青柳に初めて注文を付けた。5回無失点ながら108球も要した内容を踏まえ、エースらしく、ゆとりを持って投げることを勧めた。

 「もっと遊んだらええんや。1番から9番まで目いっぱいいこうとするから」

 見ている方がモヤモヤする展開だったことは間違いない。3回2死一塁から長岡、オスナを早めに追い込みながら連続四球を与えたのは典型例だ。5イニング全てで走者を出し、終始リズムが悪かった。

 「下位打線は2、3球でポーンと打たすとかでええんよ。みんな三振を取りにいくような感じやから、重くなるよな。で、走者がいたら、クイック、クイックで投げるしな」

 打たれても、歩かせても、本塁を簡単に踏ませない粘りは真骨頂でも、青柳本人の自己評価も低かった。3・31の開幕投手に決まってからの初登板で不満を残し、「(失点は)0だったけど、別にそんなところは求めていない。最近では一番悪いピッチング」と反省が口を突いた。

 もちろん、今春初めて100球以上を投げて大きな疲労を感じなかった点は収穫。本番へ、チェックポイントをまた一つクリアした。2年連続最多勝の力を評価されているからこその指揮官の要求に応えれば、自然と白星も積み上がっていく。(倉世古 洋平)

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2023年3月18日のニュース