DeNAドラ1・松尾 満点デビュー!番長と緊張のランチ特打から大貫のブルペン捕手務めフル稼働

[ 2023年2月2日 05:00 ]

ロングティーを行うDeNA・松尾(撮影・島崎 忠彦)
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 黄金ルーキーが満点の「デビュー」だ。DeNAの高卒ドラフト1位捕手・松尾(大阪桐蔭)が、A班(1軍)スタートとなったキャンプの初日からランチ特打、ブルペン捕手とフル稼働した。

 「(チームが)いい雰囲気のイメージがあったので、今日やってみて、しっかりなじんでいきたいなと感じた。高校とは全然違います」

 昼休み。強肩強打の18歳はバットを握り、ランチ特打に臨む。3カ所ある打撃ケージの一塁側マウンドで待ち構えていたのは三浦監督だった。「打つ前に知った。ドキドキした」と苦笑い。しかし、いざ始まると、現役時代に172勝を挙げた右腕から快打を連発。柵越えこそなかったが、広角に打ち分けて52球中47スイングし、「制球がよく凄かった」と感服して一礼した。

 期待の表れだ。番長は就任1年目の21年から3年連続で初日に打撃投手を務めたが、新人相手は初めて。21年のルーキーで、3月のWBCに出場する牧にも投げていない。22年選抜V捕手で高校通算38発の金の卵のポテンシャルを、マウンドで体感した。投げ終えると「高卒ルーキーということを忘れるくらい(バットを)振っていた。ヘッドスピードも速く力強い」と絶賛。「あした(2日)の張り具合、反応はどうだろうね」と初日ならではの疲労を気遣った。

 ブルペンでは、昨季チーム最多タイの11勝を挙げた大貫の球も受けた松尾。「球が強かった。その中で刺されない(ミットが押し込まれない)ようにした」と、1軍投手陣のレベルを味わった。

 初日から大満足の「英才教育」を終えた背番号5は「あっという間に(時間が)過ぎた」と声を弾ませた。目標は高卒新人での開幕1軍入り。「高校でもやってきたので、(先輩たちに)しっかりキャンプでも自分から発言していこうと思う」と、どこまでも堂々としていた。(大木 穂高)

 ≪三浦監督の1軍キャンプでの打撃投手≫☆VS筒香 1軍投手コーチ時代の19年2月15日、筒香のリクエストに応えて午前9時からの早出特打に登板。約20分間で102球を投げ、柵越えは15本。84球目には筒香から「三浦さん、大丈夫ですか?」と心配されたが、「指名されたので断れないよ」と後輩のために汗を流した。

 ☆初日に立候補 1軍監督就任1年目の21年2月1日、キャンプ初日に登板。全体練習後に居残りでフリー打撃を行った関根に対し、約15分間で92球を投げた。10本柵越えされたが、ボール球はわずか3球と抜群の制球力を披露。「明日は(体が)バリバリになっているかも」とおどけた。

 ☆立場は変われど 22年2月1日の初日に2年連続で登板。今永、大貫ら10投手のブルペン投球を見守った後、自らは藤田、佐野、桑原相手に熱投を見せた。10年ぶりに古巣に復帰した元同僚の藤田に対しては「最後へばっていて、スローモーションに見えたぞ」と和ませた。

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