ジャイアンツ編成本部長、コレア争奪戦再参戦を否定「再び獲得に動くことはありそうもない」

[ 2023年1月1日 10:50 ]

カルロス・コレア
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 サンフランシスコ・ジャイアンツのファーハン・ザイディ編成本部長(46)が、カルロス・コレア遊撃手(28)との13年総額3億5000万ドルの契約が破談に終わって以来、初めて記者の取材に応じた。31日(日本時間1日)複数の米メディアが報じた。

 19日の身体検査で問題が見つかり、予定されていた20日の入団会見を延期。その日のうちにスコット・ボラス代理人がメッツと新たに12年総額3億1500万ドルで合意し、ジャイアンツはオフの補強に大失敗したと報じられた。

 ザイディ編成本部長は「すごくイライラさせられた」と振り返る。個人情報保護のルールを守らなければならず、なぜ合意がダメになったかを公に説明できなかったからだ。FA選手の市場価値を下げる発言は慎まねばならない。コレアはメッツとの間でも身体検査で問題が見つかり、今現在12年契約のやり直しについて話し合いを行っている。そのため、コレアはFA選手のまま。

 しかしながらザイディ編成本部長は再び獲得に動くことはないと言う。「報道されているように、(コレアは)他球団(メッツ)との話し合いに焦点を絞っている。ゆえに我々にはほとんどチャンスがない。再び獲得に動くことはありそうもない」。ただいくつかの報道については訂正を求めた。まずは20日の会見直前、コレアが記者会見用に服も着替えて準備をしている段階で手を引いたのではないということ。「19日の午後5時、ボラス代理人がサンフランシスコ空港に到着した直後に、身体検査の結果について説明し、その後も話し合いを続けていた」と言う。加えて、8年前に手術した右足首が問題とされているが、古い情報から合意を撤回したわけではないと強い言葉で否定する。「我々はこれまでのメディカルの記録はしっかり見ている。合意してから、古い話を持ち出したりはしない。19日の身体検査で新たな問題が見つかったからだ。そこは強調したい」。破談後も、ザイディ編成本部長はボラス代理人と話している。実際、ボラス代理人の顧客であるマイケル・コンフォート外野手と2年総額3600万ドルで合意したばかりだ。ゆえに両者のビジネス関係は問題はない。ただコレアのメディカルについては意見の相違があった。コレアのメッツとの話し合いが今後どうなるかは不明だが、ジャイアンツが再び獲得に向け積極的に動くことはない。

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2023年1月1日のニュース