エンゼルス・大谷から世界一への年賀状 独占メッセージでWBCでの世界一誓う

[ 2023年1月1日 05:30 ]

独占メッセージを寄せたエンゼルス・大谷
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 新年を迎えたエンゼルスの大谷翔平投手(28)がスポニチ本紙に独占メッセージを寄せ、初めて出場するWBCでの09年以来3大会、14年ぶりとなる世界一奪還を誓った。少年時代からWBC優勝を目標にしていたことを明かした二刀流。投打にわたって、最強の侍ジャパンをけん引する。

「新年あけましておめでとうございます

小さい頃からの目標の一つとして、優勝だけを目指して頑張ります
日本を代表する選手たちが集まってくれたことを感謝しています

日本野球のベストをお見せできるように最善を尽くしたいと思います

令和五年 元日
ロサンゼルス・エンゼルス 大谷翔平」

 2023年元日。侍ジャパンの一員としてWBCに初出場する大谷は、世界一奪還への決意をしたためた。

 「小さい頃からの目標の一つとして、優勝だけを目指して頑張ります」

 小学2年だった02年に野球を始め、06年、09年の2連覇はテレビの前で見届けた。最も心を揺さぶられたシーンは09年大会決勝。宿敵・韓国を相手にイチローが延長10回に中前に放った勝ち越し打だった。当時、芽生えた世界一の目標は今も色あせていない。日本ハム時代に初めて選ばれた17年大会は右足首痛の影響で出場を断念し、侍ジャパンも準決勝で敗れた。コロナ禍を経て開催される今大会は、6年前の悔しさを晴らす舞台でもある。

 昨年11月17日に出場する意思を表明した。開幕前の調整の難しさなど悩ましい要素が多い中で先陣を切ると、古巣・日本ハムの先輩にあたるダルビッシュ(パドレス)、同学年の鈴木(カブス)も出場する意思を明らかにした。自身を中心に最強の侍ジャパンが形成され「日本を代表する選手たちが集まってくれたことを感謝しています」と自ら謝意を述べた。

 二刀流プレーヤーとしてプロに導いてくれたのは、侍ジャパンの指揮を執る栗山監督だった。日本ハムからエンゼルスに移籍した際、恩師に約束したのは「世界一の選手になる」。21年は46本塁打を放ち、投手としても9勝で日本選手では01年のイチロー(マリナーズ)以来2人目のMVPを獲得。昨季は15勝、34本塁打でベーブ・ルース以来104年ぶりの2桁勝利、2桁本塁打を達成した。メジャーで頂点を極めつつある中、WBC制覇は世界一の選手になるために必要なものだ。

 帰国から2カ月半。大谷は過度に調整のペースを早めることなく、入念に筋力トレーニング、キャッチボールやマシン打撃などで投打の練習に取り組んでいる。サッカーW杯カタール大会での日本代表の躍進もテレビ観戦し、日の丸への思いも一層に強くしている。

 「日本野球のベストをお見せできるように最善を尽くしたいと思います」

 3大会ぶりの世界一奪還に向け、投打で主軸になる二刀流の存在は侍ジャパンの最大の武器となる。1次ラウンド初戦は3月9日の中国戦。舞台は東京ドームだ。18年に海を渡った大谷にとって、「凱旋試合」ともなる。(柳原 直之)

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2023年1月1日のニュース