広島・龍馬“考えるな感じろ” 今オフも「近藤健介塾」入門へ 年明け合同自主トレで打撃技術盗む

[ 2022年12月26日 05:00 ]

20年、近藤(右)との自主トレでダッシュする西川

 広島・西川龍馬外野手(28)が、「近藤塾」で新たな打撃技術を盗み取る考えを示した。今オフも例年通り、年明けから鹿児島・徳之島でソフトバンク・近藤健介外野手(29)らとの合同自主トレに参加する。今回はあえてテーマを設けず、現地で見て、感じたものを最優先に取り組む構え。バットを振り込んで体の状態を上げながら、打撃の引き出しを増やしていく。

 球界屈指の打撃技術を誇る近藤と練習すれば、新たな発想が思い浮かんだりする。だから西川は、頭の中をクリアな状態にして、年明けの合同自主トレに向かおうとしている。

 「(テーマは)本当に決めていない。行ってから、いろいろと見つけたい。打撃のベースは変えずに、引き出しだけ増えれば良い」

 例年、徳之島を拠点とする近藤らとの合同練習では打撃練習に多くの時間を割く。「(細かい技術は)実戦に入ってからで良い。(1月は)バットを振り、体力づくりをしていく」。ピラティスなどで体を鍛えてから、残された時間で徹底的に振り込むのが毎年のルーティン。近藤のフリー打撃に長時間接することで、新たな引き出しとなる打撃のヒントが自然と見えてくる。

 「今年は向こうで皆を見てから、やりたいことを見つけたい」

 徳之島での合同練習は、19年1月に初めて参加して以降、右足首の手術明けだった21年を除いて毎年参加してきた。これまでは「打席での考え方」や「下半身の使い方」など学びたい課題を挙げてから現地に向かっていた。しかし今回は、テーマを設けない。理由は、打撃の手応えが「多少はある」から。定位置奪取が目標だった参加1年目から4年がたち、打線の主軸を担うまでに成長した。打撃の土台を築けたことで、新たな引き出しを増やす時間に変わった。

 「(年齢などで)感覚は少し変わる。(打撃フォームを)そんなに変えるとかはないので、ある程度調整しながらやっていきたい」

 年内は故障しない体づくりを目指し、柔軟性を高めるトレーニングなどに取り組んできた。「柔軟性や体幹系のトレーニングを中心に最低限のことはできた」。合同練習は、年明けから1月下旬までを予定する。たっぷりと用意されている時間を存分に使い、近藤の高等技術を盗んで帰る。(河合 洋介)

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2022年12月26日のニュース