阪神・中野“桐生走法”で来季盗塁王奪還や!陸上スターとテレビ番組共演、走りの極意「教えていただいた」

[ 2022年12月26日 05:15 ]

来季の盗塁王を狙う阪神・中野

 2年ぶりの盗塁王返り咲きへ、足のスペシャリストから「金言」をえた。阪神・中野拓夢内野手(26)が25日、陸上男子100メートル9秒98の元日本記録保持者・桐生祥秀から、「走り」の極意を教わったことを明かした。

 「走り方に関して自分は足がちょっと後ろに流れてしまう。そういう時は足を下に強く着くというか…。どうしても野球選手は力がある分、後ろに足が流れてしまうとおっしゃっていた。そこをなくすためにハードルやジャンプの動作での練習を教えていただいた」

 5日収録の「超プロ野球ULTRA」(来年1月8日午後1時放送、日本テレビ系)内で球界のスピードスターと陸上界のスプリンターが対決する企画があり、桐生と初共演。そこで“取材”をかけた。一般的に、陸上の短距離選手は基本動作を構築する上で「スプリントドリル」を用いて反復練習を行う。その中に地面を蹴らず、地面を押す感覚を養うジャンプ系の練習がある。陸上仕様の練習法を伝授された中野は、高みを見据えた。

 「少しでも陸上選手のような走り方に近づけるためにも意識を常に持ち続けながらやって行きたい。30盗塁はしたい気持ちがあるので、(それを)最低ラインとして、1年目のような積極的な、攻めていくような盗塁をしていければ」

 目標達成に向け、来季は甲子園での盗塁増をテーマにも掲げた。

 「人工芝の球場に比べると、(甲子園は)足が取られて走りにくい。でも言い訳にしたくない。甲子園でも盗塁を取れるとアピールしていければ、自分の価値も上がってくる」

 今季までの2年間、甲子園での盗塁数は30盗塁の21年が8、23盗塁の22年は10にとどまった。「(全体の)半分だったら、なかなかかなと…。でも走れるところで確実に走っていければ、数字は伸びる」。最も試合数が多い本拠地での盗塁量産が、盗塁王奪還への最大の近道。そのためにも「桐生走法」を身につけ、駆使する。

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2022年12月26日のニュース