ソフトB・柳田 近藤と出塁率“413コンビ”共闘心待ち「めちゃくちゃうれしい。めちゃくちゃいい選手」

[ 2022年12月16日 05:00 ]

子どもの村を訪問してふれあった柳田
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 ソフトバンクの柳田悠岐外野手(34)が15日、福岡市西区の家族と暮らせない子供たちのために活動するNPO法人「SOS子どもの村JAPAN」を訪問し、ふれあった。海外フリー・エージェント(FA)権を行使して日本ハムからソフトバンクに加入が決まった近藤健介外野手(29)との“413コンビ”の活躍を誓った。

 ソフトバンクの頼れる主砲、柳田が近藤の加入を喜んだ。福岡市でのイベント終了後に取材対応し、「めちゃくちゃうれしい。素晴らしいバッターですし、守備ももちろんうまい。めちゃくちゃいい選手だと思います」と一緒にプレーすることを心待ちにした。

 偶然にも今季終了時点での生涯出塁率がともに・413。その近藤について「凄い出塁できるバッター」と話した。打順は3番・近藤、4番・柳田が有力視されるが「どういう打順になるかは分からないですけど、たくさんチャンスで回ってくると思うので、いいバッティングができるように自分も準備したい」とイメージした。

 また、近藤の加入により、藤本監督は柳田を外野と指名打者で併用し、負担を減らす構想もある。この点には「うれしいです。うれしくない選手いるんですか」と34歳の主将は歓迎。今季11勝を挙げたエースの千賀が海外FA権を行使してメッツと合意しただけに「千賀もいなくなって打っていかないといけない。投手を助けていかないといけない」と気を引き締めていた。

 近藤とは21年の東京五輪の野球日本代表の「侍ジャパン」のメンバーでともにプレーして金メダル獲得に貢献した。期間中は同じセンターで守備練習をするなど切磋琢磨(せっさたくま)した。「めちゃくちゃ練習すると思います」と努力家な性格も知っている。近藤からは加入が決まる前日に連絡があり「お願いしますみたいな感じで。うれしかったです」と話した。

 「子どもの村」では本塁打1本につき15万円、ポストシーズンの2本も合わせた計26本塁打で390万円を贈呈。学校給食を支援するNPO法人国連WFP協会(横浜市)にも同額を寄付した。キャッチボールを見守り、質問コーナーなどでふれあった。支援活動を終え「子供の成長を感じるために私は年をとっているんだと凄い感じます」と感慨深げ。18年から続けており、子供たちの塾資金などに充てられる。「いろんな経験をしてすくすく大きくなってほしいなと思います」と優しい眼差しを送った。(杉浦 友樹)

 ▽出塁率 「安打+四死球」を「打数+四死球+犠飛」で割った数字。1984年までは「犠飛」は項目に入っていなかったために、公式記録としては残らないが、通算出塁率は王貞治の・450が最高。4000打数以上の通算出塁率上位は落合博満・422、松井秀喜・413、張本勲・403などとなっている。4000打数未到達ではイチローが・421となっている。シーズン記録は86年落合(ロ)の・487、計算方式変更前では74年の王貞治(巨)が・532を記録した。

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