牛島和彦氏がセCS占う「地の利があるDeNAが有利」「阪神は佐藤輝ら左打者が鍵を握る」

[ 2022年10月7日 21:00 ]

牛島和彦氏
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 セ・リーグは8日からクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージが開幕。2位DeNAと3位阪神がDeNAの本拠・横浜スタジアムで対戦する。本紙評論家の牛島和彦氏(61)がファーストステージの行方を占った。

 地の利があるDeNAが有利とみる。今季の阪神戦は16勝9敗と大きく勝ち越し。特にホームの横浜スタジアムでは11勝2敗で、8連勝と勢いに乗ったままシーズンを終えた。選手にすれば「ほとんど負けていない」という感覚だろう。いいイメージで、ポジティブな気持ちで試合に臨めるのはプラス。これが2位進出の利点だ。

 わずか3試合の超短期決戦。DeNA・今永、阪神・青柳が先発する第1戦の比重は非常に大きい。投手3冠に輝いた青柳だが、今季の対戦別の成績ではDeNA戦が最も悪く防御率3・18。相性の良くない敵地の雰囲気の中で、どれだけ自分の力を発揮できるか。興味深い投げ合いだし、初戦を取ったチームが絶対的に優位に立つのは間違いない。

 打線のバランスはDeNAの方が上だろう。ただ、1番打者の桑原が今季は打率・257と不振だった上に、対青柳は14打数2安打の打率・143と苦手。それだけに初戦の先頭打者に誰を持ってくるか。佐野、牧、宮崎ら主力打者は安定して力を発揮しており、1番打者の出来が得点力を左右する。

 一方、今永に対する阪神打線は左対左となる近本、中野、糸原、佐藤輝ら数の多い左打者が鍵を握る。打順も1年を通じてDeNAのように中軸を固定できなかった。シーズン終盤から4番を務める大山もキーマンだ。

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2022年10月7日のニュース