【大谷翔平の水原一平通訳が語る】「キヨシさん」から託された“アジア人の誇り”の思い

[ 2022年10月7日 02:30 ]

バッテリーを何度も組んだスズキと大谷
Photo By ゲッティ イメージズ

 エンゼルス・大谷を18年の入団時から通訳として支える水原一平氏(37)が、今季最終戦を終えて「水原一平通訳 I REPORT」特別版で今季の裏側を振り返った。

 翔平のメジャー5年目のシーズンが終わりました。チームは残念ながらポストシーズン進出を逃しましたが、本人が「明らかに今年の方が全体的な数字は良い」と語っていたように、投打ともに良いシーズンを送れたのではないかと思います。

 特に今年は投手として安定感が増した印象があります。8月15日のマリナーズ戦からツーシームを投げ始めたことが注目されましたが、実はキャッチボールで投げ始めたのは、7月中旬のオールスター戦後から。練習でキャッチボール相手を務めますが、ギュインと凄い変化をします。本気の球ではなく、事前に球種を伝えているため、手や指を痛めることはないですが、本当によく変化しますね。

 この日でキヨシさん(日系米国人3世の捕手カート・スズキ)は現役を引退。「米国に住んでいるアジア人は翔平の活躍をみんな誇りに思っているから、それを続けてほしい」と伝えられました。思い出はたくさんありますが、翔平とよく一緒にクラブハウスで納豆巻きを食べていましたね。キヨシさんも翔平も納豆が大好きです。

 プレー以外では同じ8月中旬、翔平が寝る前に「ヤクルト1000」を飲み始めました。スッキリして、睡眠の質が上がった気がしたらしく、最近も成績が良くて気に入っているようです。僕の妻が「凄いスッキリ起きられると日本で話題になっているよ」と話していたことがきっかけで、ヤクルトは球団のスポンサー会社なので、球団に頼んで手に入りました。僕も飲んでいて気に入っています。

 翔平は1日に来季の契約に合意しました。心配事が一つ減り、これで効率よくオフを過ごせるんじゃないかと思います。今季も応援ありがとうございました。引き続き全力でサポートします。 (エンゼルス通訳)

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