ロバーツ監督 感情あらわの大谷翔平は「最近見たことない」二刀流への疑問の声を「意識していると思う」

[ 2026年5月21日 13:03 ]

ナ・リーグ   ドジャース4-0パドレス ( 2026年5月20日    サンディエゴ )

<パドレス・ドジャース>5回、タティスジュニアを併殺に仕留め引き揚げる大谷(撮影・会津 智海)
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 ドジャース大谷翔平投手(31)が20日(日本時間21日)、敵地でのパドレス戦に「1番・投手兼DH」で先発出場し、初回の第1打席で先頭打者本塁打を放つと、投げては5回3安打無失点の力投で4勝目。4登板ぶりの二刀流解禁でチームを連勝に導き、2位パドレスとのゲーム差を1.5に開いた。

 投手としては3回までパーフェクト。4回1死一、二塁、5回1死満塁のピンチも無失点で乗り切った。序盤からボール球とファールで粘られることが多く、今季最短の5回88球で降板。今季8試合目で初めてクオリティースタート(QS)を達成できず、規定投球回数にも到達しなかったが、防御率は“隠れ1位”の0.73となった。

 ドジャースのロバーツ監督はこの日の投手・大谷について「少し苦しんでいたと思います。最高の状態ではなかったと思います」と表現。100マイルを超えたのは1球だけで「3回か4回あたりで、彼が直球に少しリミッターをかけているように見えました。うまくマネージしながら、本当に必要な場面ではもう一段階出力を上げていた。今夜はベストの球ではなかったと思います」と分析した。

 それでも無失点で乗り切った投球内容を「必要なところで大事なアウトを取った。三塁走者を還さないために野選を取った場面もありましたし、大きな併殺もありました。よかったと思います」と評価。「5回で球数も増えていましたし、今夜はあそこまでが彼が出せる全てだったと感じました」と降板させた理由を説明した。

 “ベストではない”理由は「ハッキリとは分かりません」と言いながらも、「ただ全体的な体の雰囲気を見て、今日はいつもほど余力や使えるものが多くないように見えました。序盤から長く、安定して力いっぱい投げられていたわけではなかった。それでも彼は、他の球種や配球を使って打者を抑える術を持っています」とコメントした。

 大谷は5回1死満塁でタティスを遊ゴロ併殺に仕留めると、感情あらわにガッツポーズでほえた。“あれほど感情を出す大谷を最近見たか”と問われると「ないですね。見たことないです」と驚き、「このシリーズは私たちも取りたかったし、相手も取りたかった。大きな場面でしたし、おそらく彼にとって最後の打者になるところでした。あの回は少し苦しくなり始めていましたし、私はあれ以上あまり無理をさせるつもりはありませんでした。だから、あそこで併殺を取れたのは大きかった。彼が感情を出す姿を見られたのはよかったです」と話した。

 一方、球速が出ていなかったことと二刀流の負担に関する問いには「それは、我々が彼のWorkload(負荷)に注意を払い続けなければならない、という1つの例だと思います。当たり前だと思ってはいけない」と答える一方、「ただ、それでも彼はやはり特別な選手です」と信頼感を口にした。打撃不振を二刀流と結びつける疑問の声を「彼は自分について言われていることをよく意識していると思う」と明かした上で、それが感情として出るのでは、との指摘に「そう思います」と肯定。「3―0でリードしている場面でも、単に併殺を取るだけでなく、あの走者をホームに還さないようにしたかった。皆さんも知っているように、彼はサイ・ヤング賞を取りたいと思っていますし、チームの勝利に貢献したいと思っている。そして攻撃面でも非常に生産的な選手でありたいと思っている。現時点では、その全てをやっています」と主張した。

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