オリックス・中嶋監督 開幕戦は由伸にこだわらない 連敗阻止へ状態最優先「無理に合わせるのは違う」

[ 2022年1月3日 05:30 ]

パ・リーグ連覇に向け投手運用方針を示したオリックス・中嶋監督
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 オリックス・中嶋聡監督(52)が1996年以来のリーグ連覇&日本一へ向けて大局的に投手運用する方針を示した。特に山本由伸投手(23)が大本命とみられる開幕投手について「状態がイマイチだった場合、無理にそこに合わせるのは違う」と明かした。開幕戦は12年からリーグワーストの10連敗中。プロ野球ワースト記録(阪神=91~01年の11連敗)に並ぶ危機でも、目先だけを見ていない。

 「由伸は昨季年間3000球を超えて11月末まで投げて、休みも短い。急がすわけには絶対いかない。休みも取れて、調整もできて“さあ、いきましょう”というのが開幕なら、いけばいい」

 18勝5敗、防御率1・39という圧倒的な数字を残した昨季の山本はレギュラーシーズンで2911球。東京五輪やCS、日本シリーズを含めて年間計3472球を投げた。開幕戦に固執して万が一にも最悪の事態を招いてしまえば、日本一はもちろん、リーグ連覇にも届かない。

 山本が初めて開幕投手を務めた昨季も西武に3―4の惜敗。初の開幕スタメンだった遊撃・紅林、二塁・太田の失策が敗戦に直結しても、大局を見た若手登用が25年ぶりリーグ優勝へとつながった。

 宮城についても同様だ。昨季13勝の実績があっても、今季がまだ高卒3年目。「試合数をこなしたことを考えたら、そこ(開幕戦)じゃないかもしれないし、仕上がっていたら宮城かもしれない」。昨季ともに自己最多8勝を挙げた山崎福、田嶋の両左腕らも健在で、“全員で勝つ!”の合言葉は今季も変わらない。(湯澤 涼)

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2022年1月3日のニュース