高津監督 6戦で終わった日本シリーズ 第7戦、第8戦に用意していた“幻のローテ”ぶっちゃけた!

[ 2022年1月3日 21:28 ]

ヤクルト・高津監督
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 ヤクルトを20年ぶりの日本一へ導いた高津臣吾監督(53)が2日に放送されたTBSラジオ「日本生命presents石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)にゲスト出演。大舞台で26年ぶりにオリックスと激突し、第6戦で決着した昨年11月の日本シリーズについて、幻に終わった第7戦と想定していた第8戦に用意していた“采配”をぶっちゃけた。

 2年連続最下位から6年ぶりのセ・リーグ優勝を果たし、一気に20年ぶりの日本一まで上り詰めた2021年の高津ヤクルト。この日は、野球に造詣が深い、お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明(60)と1時間に渡って新春トークに臨んだ。

 その中で、高橋奎二投手(24)がシリーズ初登板となった第2戦でプロ初完投初完封の離れ業をやってのけたことについて「ここだけの話ですよ?言わないでくださいよ?」とちゃめっ気たっぷりな声で口にした高津監督。「絶対言わないです」と笑いながら答える石橋に「絶対に言わないですか?」と念押しした後で「(9回の)先頭・吉田正尚だったんですよ。吉田正尚だけ投げさそうと思ったんですよ。その後のラオウから、杉本くんからマクガフを投げさそうと思って」と打ち明けた。結局は最後まで投げさせ、高橋はプロ最多の133球で初完投初完封。「で、133球投げちゃったんで。ここだけの話ですよ?絶対言わないですか?」と再びちゃめっ気を出した指揮官は「(もともとの予定では)6戦目は高橋奎二だったんです、中5(日)で。7戦目、最後が奥川だったんです。最初と最後、奥川。2、6を高橋奎二だったんです。でも、133球投げちゃったので(第6戦の先発を変更して)高梨にしたんです」と明かした。

 ここで、石橋が「え?じゃあ、もし第7戦になったら?」と疑問を投げかけると、高津監督はひと際大きな声になり「それがですね!」と一言。「絶対言わないですよね!?」と笑いながらまたも念押しした上で「6戦目を、もう引き分けは覚悟したんです」と延長12回、ジャスト5時間の激闘の末に2―1で決着がつき、日本一をもぎ取った第6戦で引き分けを覚悟していたことを告白した。仮に第6戦で引き分けていた場合はヤクルトの3勝2敗1分けとなり、第7戦も落として3勝3敗1分けとなると、7試合制の日本シリーズが第8戦まで突入となる。

 「8戦目を想定して、最初は8戦目の先発を(第3戦で先発した)小川にしてたんです。で、リリーフを(第4戦で先発した)石川。中5(日)と中4(日)の2人をセットで8戦目に投げさせる予定だったんです。で、奎二を6戦目に投げさせる予定だったんですけど、1日ずらして奥川5イニング、高橋奎二4イニングだったんです。で、それが、6戦目が最後2死から点取って勝って終わったんですけど、引き分けを覚悟して、もし引き分けた時に3勝2敗1分けで7戦目にいくわけじゃないですか。もし7戦目に負けたら3勝3敗(1分け)で、一番流れの悪い8戦目を迎えなきゃいけないと思ったので(第6戦で)引き分けたら奎二を8戦目にもっていこうと思ったんです」と“幻のローテ”について明かすと、石橋もびっくり。「奎二にはもう言ってたんです。お前、6回から4イニングって。3戦目ぐらいに言ったんです。もう133球投げたから6戦目ナシ。7戦目のリリーフ、って。で、ヤス(奥川)を5回投げさせるから、お前4回投げろって言ったんです」と洗いざらいぶっちゃけた。

 「で、もし延長になってたらもうちょっと奥川を6回と奎二を6回とっていうふうになったかもしれないですけど、5回と4回投げさそうと思ったんです、7戦目に」と高津監督。「一番困るのが引き分けになること。で、7戦目に負けて8戦目にいくのがすごい気になっていたので、あそこで引き分けて7戦目負けてたら8戦目の先発は高橋。で、小川、石川って先発をバッて(リリーフで)そこで投げさせて」とし「だから(第6戦の)最後マクガフをあそこまで投げさせたんです。次の日、絶対投げないから。投げさせないので」と10回途中からラスト12回まで投げ切ったマクガフのロングリリーフについても明かしていた。

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2022年1月3日のニュース