【広島・小園&林 新春対談1】あの年のドラフトは成功だった、と言ってもらえるように

[ 2022年1月3日 05:30 ]

今季のキャッチフレーズ「ガツガツGUTS!」顔をする林(左)と小園 (撮影・奥 調)
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 今季高卒4年目を迎える広島・小園海斗内野手(21)と林晃汰内野手(21)による「新春同期対談」が実現した。昨季は開幕2軍スタートからはい上がり、2人ともに定位置を奪取する飛躍の1年となった。今年は入団後初となるリーグ優勝、そして念願の日本一をかなえるべく、2000年度生まれの「ミレニアム世代」で赤ヘル新時代を築く決意を明かした。 (取材・構成 河合 洋介)

 ――あけましておめでとうございます。昨年は同学年の2人そろって大活躍でした。
 林 正直こんなに試合に出られるとは思っていなかったですね。

 小園 僕も開幕は2軍だったし、ここまで出られるとは想像していなかったです。

 林 僕が1軍に上がるより先にゾノが昇格して、その活躍を2軍で見るのが本当に悔しかったんです。自分も同じ舞台でやらないとダメだと思って、2軍で過ごしていました。

 小園 僕も晃汰と一緒に1軍でやりたいと思っていました。飛距離とか自分にないものがあるし、すごいな…とずっと感じてきたので。晃汰、羽月と同学年で同時に先発した試合も何度かあった。うれしかったですね。

 ――三遊間コンビとして守備面でも成長も見せた1年でした。
 林 僕はゾノに任せっきり。遊撃がゾノだから、ポジショニングとか分からないことを気軽に聞くこともできた。ゾノの存在が本当に大きかったです。

 小園 守ったことがあるから分かるけど正直、三塁が一番難しいと思う。「晃汰、緊張してるな」とかが遊撃から見ても分かるんです。でも、そう思っている自分もガチガチ(笑い)。そういう緊張感を1年間経験できたことはよかったです。

 ――入団後からお互いの活躍を刺激にしてきたが、ライバルのような関係性ではない。
 小園 バチバチしていないのは、打者としてのタイプも守備位置も違うからかな。

 林 でも、ゾノが打ったら「俺も打たないとあかん」と思える。

 小園 それは俺も同じ。守備位置が一緒やったら、関係性やばかったかも(笑い)。

 林 確かにそうやな…。

 小園 これまでは三塁として守備位置が重なった時期もあったけど、いまは三遊間を一緒に守りたいという思いしかない。ずっと一緒に出られたらいいと思うし、同学年みんなで頑張っていきたい。

 林 同学年もそうだけど、同期入団のみんなで頑張りたいよな。

 小園 みんなで一緒に先発できた試合もあったしね(※1)。大卒の島内さん、ズイさん(正随)、大盛さんも一緒に1軍で頑張れば、あの年のドラフトは成功だったと言ってもらえる。そうなれるように頑張ります。

 ※新春対談2に続く。

(※1)9月29日の阪神戦(甲子園)で「1番・羽月」「2番・小園」「6番・林」「8番・大盛」と18年ドラフトで入団した選手が4人同時に先発。さらに同年入団の島内も2番手として登板。

 ◇小園 海斗(こぞの・かいと)2000年(平12)6月7日生まれ、兵庫県出身の21歳。報徳学園では2度の甲子園出場で2年春4強、3年夏8強。18年ドラフト1位で広島入り。19年に球団高卒新人最多の4本塁打。通算174試合、打率.271、9本塁打、51打点、5盗塁。1メートル78、84キロ。右投げ左打ち。

 ◇林 晃汰(はやし・こうた)2000年(平12)11月16日生まれ、和歌山県出身の21歳。智弁和歌山では2年夏、3年春夏に甲子園出場し、3年春は準優勝。高校通算49本塁打。18年ドラフト3位で広島入り。20年1軍デビュー。通算106試合、打率.263、10本塁打、40打点。1メートル82、99キロ。右投げ左打ち。

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