日本ハム・堀 三塁走者ありの被打率・000

[ 2021年12月23日 05:30 ]

最優秀中継ぎ投手に輝いた日本ハム・堀

 【データで振り返る21年12球団記録レビュー 10】3年連続の5位で、北海道移転後ワーストの3年連続Bクラス。苦しいシーズンの中、日本ハムに若きタイトルホルダーが誕生した。チーム最多の60試合に登板した堀は防御率2・36、3勝39ホールドの好成績。救援勝利とホールドを合わせた42ホールドポイント(HP)で最優秀中継ぎ投手に輝いた。23歳でのHP王は昨年の清水(ヤ)の24歳を抜く最年少記録だ。

 堀の失点は60試合中8試合だけ。2敗したがともに同点からの登板で、逆転を許したことは一度もなかった。一方で与四球率5・06は今季10イニング以上投げた日本ハム投手の中でワースト。現行制度(05年以降)の両リーグの最優秀中継ぎ投手の中でも13年佐藤達也(オ)の4・73を上回るワーストで、1イニングあたりに出した走者の数を示すWHIP=(被安打+与四球)÷投球回数=1・24は12年増井(日=現オ)の1・26に次ぐパ・ワースト2位だった。

 数字が示す通り38試合で走者を出し、イニング途中からの登板を含めると46試合で走者を背負ったが、そこからの粘りが特筆ものだった。得点圏での被打率は60打数7安打の・117。中でも23度あった満塁など走者を三塁に置いた場面では押し出し四球こそ1度あったが、安打、犠飛は許さなかった。走者が三塁にいる時の被打率・000は05年以降両リーグの最優秀中継ぎ投手の中で堀が初めてとなった。粘れるセットアッパーは来季、新庄BIGBOSSの下でどんな活躍を見せるか注目したい。 (記録課・八田 朝尊)

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2021年12月23日のニュース