尼崎にシン・甲子園! 阪神が2軍本拠地の移転発表、甲子園とサイズも方向も黒土も芝も同じ仕様

[ 2021年12月23日 05:30 ]

阪神2軍本拠地球場のイメージ(球団提供)
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 阪神球団、阪神電鉄、尼崎市は22日、2軍本拠地を現在の西宮市の鳴尾浜球場から尼崎市の小田南公園へ移転することが正式決定したことを発表した。尼崎市議会で議決された。球団創設90周年を迎える25年の2月に開設予定。常勝軍団を構築すべく、ニュー“虎の穴”の全貌が見えてきた。

 施設の中核となる「阪神タイガース野球場(仮称)」は3階建てで、甲子園球場と同一サイズ(両翼95メートル、中堅118メートル)、同方位(本塁から中堅へ向かってほぼ南)。内野の黒土、外野の天然芝も含めて1軍本拠地と同仕様で選手たちが練習できるようにした。

 有料試合の開催も想定。客席数は約3600席(うち車いす席18席)で、他に800人を収容できる臨時外野席も設ける。球場内には観客用のエレベーター、LEDナイター照明など昼夜問わずファンが試合観戦を楽しめるように整備される。

 防球ネットの高さは最大55メートル。4月9日のDeNA戦で佐藤輝が横浜スタジアムの場外へ推定140メートル弾を放ったことで当初計画を見直したという。球団広報部は「あの打球でも越えない高さに設計しなおした」と説明し、“サトテル・ネット”の設置に至った。

 室内練習場と選手寮兼クラブハウスも隣接。特に室内練習場は打撃練習場6カ所、投球練習場6カ所を備え、ブルペンなどを含めれば甲子園の室内練習場よりも広い床面積を誇る。鳴尾浜の室内で発生していた打撃練習の順番待ちも解消され、1選手当たりの打ち込み量も格段にアップしそうだ。選手寮は3階建てで、チームの要望もヒアリングして部屋や風呂場なども広くなるという。

 施設内には売店やグッズショップなども開店する予定。“タイガースタウン”としての期待も高まる。(遠藤 礼)

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