ソフトバンク・武田 今季たった4勝も9000万円UP、4年契約の高評価に決意「監督を胴上げする」

[ 2021年12月23日 05:30 ]

複数年契約を結び笑顔で会見するソフトバンク・武田(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの武田翔太投手(28)が22日、ペイペイドーム内で契約更改交渉に臨み、9000万増の1億5000万円プラス出来高払い(年俸変動制)の4年契約を結んだ。順調なら来季中に国内フリーエージェント(FA)権を取得する見込みで、球団としては引き留めに成功する形となった。今季4勝に終わった右腕は高評価を意気に感じ、来季の復活を約束した。

 この先4年間、先発の柱となってほしい――。球団の思いが込められた条件提示に武田は目を丸くした。9000万円増となる年俸1億5000万円(変動制)、なおかつ4年の複数年契約。期待をかけられた武田は11年目となる来シーズンへ向けて決意を新たにした。

 「僕が一番びっくりしましたが、最大の評価をしてもらった。福岡が好きですし、ホークスの力になりたい。期待を努力で返したい。もう一回、花を咲かせたいなと思っています」

 今季は開幕ローテーション入りするも、7月9日のオリックス戦を最後に1軍での登板はなく、12試合で4勝5敗、防御率2・68だった。それでも球団は15、16年に2年連続で2桁勝利をマークするなど、通算63勝を挙げている右腕を評価。順調なら来季中に国内FA権を取得することを踏まえた上で、条件を提示した。三笠杉彦GMは「FA取得を見込み、市場価値を想定してオファーした。あと4年くらいローテを支える力はあると評価してます」と説明した。

 若手の指導役としての期待も込められているが、「口先じゃなくて活躍して背中で見せたい」と結果で示すと意気込んだ。今秋のキャンプは右手中指の腱鞘炎で参加できなかったが、すでにキャッチボールを再開し、「1月からバリバリ投げます」。オフは地元・宮崎で来季へ準備する。

 「(4年契約の)最初の2年が勝負。一戦一戦勝って、最後に監督を胴上げする」と武田。高評価に結果で応える決意でいた。(井上 満夫)

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2021年12月23日のニュース