巨人 ストラックアウトで制球磨く 阿部コーチ提案「遊び心」で「メンタル」養う

[ 2021年12月23日 05:30 ]

投手陣の制球力向上へ「ストラックアウト」導入を検討している阿部コーチ

 ゲーム感覚で課題克服に挑む。巨人・阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチが、投手陣の制球力向上へ「ストラックアウト」の導入を検討していることを明かした。

 「やってみたいことはある。テレビ局とかに“ストラックアウト”をお借りして。ああいう遊びも取り入れていかないと」

 ストライクゾーンを9分割した的に自分で数字を宣言して当てにいくゲーム「ストラックアウト」。バラエティー番組やバッティングセンターでよく見られ、9枚抜きやビンゴ達成で景品などが獲得できる。自身も13年に放送されたTBS系「炎の体育会TV」で挑戦。宣言通りに次々と的を当て、6枚抜きのダブルビンゴで賞金を獲得した。阿部コーチは「若い選手にチャレンジさせてもらう機会をいただく」と話しており、的を射抜く姿はアピールになる。

 今季はリーグで2番目に多い520四死球。最少のヤクルトの413四死球を100以上も上回っており「おっかなびっくり投げている。メンタルも大事」と分析した。「ストラックアウト」は楽しみながら緊張感も得られる。「投げて(感覚を)養わないといけない。自分で宣言して(的を)当てにいく。そういうのも遊びでどうですかねと言った」。来春キャンプの個人練習での導入を視野に桑田投手チーフコーチに進言した。

 「そういう多少の遊び心を入れないと。今の子たちはついてきてくれない」と阿部コーチ。9枚抜きの重圧のかかる場面で狙い通りのコースへ。その積み重ねが、勝負を決める一球の精度を磨く。 (小野寺 大)

《順大と学術指導契約》巨人は順大と選手のコンディショニングに関する学術指導契約を締結したことを発表した。医学とスポーツ科学を強みにしている順大は東京ドーム近隣にキャンパスを構えており、4月には「スポーツ健康医科学推進機構(JASMS)」を設置。巨人のコーチ陣と研究者、医師が定期的な会議を実施する予定で、フィジカルに限らず睡眠や栄養、メンタルを含むコンディショニングをサポートしていく。

続きを表示

2021年12月23日のニュース