阪神ドラ5・岡留 郷土の先輩たちに続け! 目指すは毎年50試合以上の鉄腕ロード

[ 2021年12月23日 05:30 ]

雨の宜野座で自主トレを行い、ポーズを決める阪神・岡留(撮影・成瀬 徹)   
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 阪神ドラフト5位・岡留英貴投手(22)が22日、沖縄県宜野座村の「かりゆしリゾートホテルズボールパーク宜野座」で自主トレを公開した。雨天だったことで練習場所を母校・沖縄尚学から変更し、春季キャンプ拠点に一番乗り。中日からソフトバンクへ移籍した又吉ら郷土の先輩にならい、鉄腕に名乗りを上げた。

 岡留は予定外の形で地元での自主トレを公開した。当初は母校・沖縄尚学のグラウンドで練習予定。雨のため急きょ変更し、球団の手配で用意された宜野座の施設で約2時間にわたって汗を流した。来年2月1日から始まる春季キャンプの1軍拠点。年を越す前に足を踏み入れた。もちろん“一番乗り”だ。

 「まだ実感はないのかなと。想像がまだできていない気がした」

 弟子入りを希望する青柳は登板日に雨が重なることで「雨柳さん」の愛称が定着。「ドラフト5位」「変則投法」に続く3つめ!?の共通点が見つかり、「湿っている方が投げやすい。雨すぎても嫌なんですけど…。今日はちょっと降りすぎです」と苦笑いだった。

 先発or救援の起用法は現時点では未定。救援なら…と故郷の先輩たちの勇姿を思った。

 「体が強いというのは自分の取りえの一つだと思う。(沖縄出身の投手は)中継ぎで主力として投げているピッチャーが多い。機会があれば、しっかりあいさつして、聞けるところは聞いてみたい」

 中日からソフトバンクに移籍した又吉(西原高出身)は今季までの8年間で4度の60試合登板を記録。オリックス・比嘉(コザ高出身)、ソフトバンク・嘉弥真(八重山農林高出身)も毎年のように50試合以上に投げている。「けがをせずに数字を出して、しっかりチームのために投げたい」。鉄腕ロードの継承を期し、1年目から貢献する準備を進めていた。(長谷川 凡記)

 《実家で懐かしい味も堪能》岡留にとっては1年ぶりの帰郷で、自主トレ公開後は母校・沖縄尚学を訪問して名城政次郎理事長らにあいさつした。「みんなにお祝いされて、本当に(プロ野球選手に)なったんだなあ…と思います」。20日に戻った実家では「沖縄の天ぷらが出てきました。ちょっと衣太いやつ。あれはおいしかったです」と懐かしい味を堪能。年明けの入寮までは地元で調整に努める予定だ。

 ◇岡留 英貴(おかどめ・ひでたか)1999(平11)年11月7日生まれ、沖縄県出身の22歳。兼城小1年から「兼城パイレーツ」で野球を始める。兼城中では軟式野球部。沖縄尚学では2年秋からベンチ入りも甲子園出場なし。亜大では1年秋にリーグ戦デビューし、中大2回戦で初登板初勝利。リーグ通算40試合6勝5敗、防御率2.91。1メートル80、87キロ。右投げ右打ち。

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2021年12月23日のニュース