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松坂の“兄貴分”友利結氏、忘れられない99年4月7日デビュー戦「鬼の形相」

[ 2021年10月20日 05:30 ]

【西武・松坂大輔投手引退試合】パ・リーグ   西武2-6日本ハム ( 2021年10月19日    メットライフD )

99年、デニー(上)とじゃれる松坂
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 【現巨人海外スカウト担当 友利結氏(54)】一つの時代が終わった。大輔は本当に野球が大好き。野球ができなくなるのは寂しいだろうな…。でもこれで、ようやく痛みから解放される時が来た。本当に「ご苦労さん」と言いたいね。

 17年限りでソフトバンクを退団し、(自身が編成部に所属していた)中日に来るよう声を掛けた。肩、肘、腰、首…。痛くないところを探す方が大変だった。地獄のようだったと思う。痛々しい姿の大輔を見るのはつらかった。それでも18年に6勝。18歳から知っているけど頑固で我慢強い。決して「痛い」と言わなかったし、その言葉をのみ込んでいた。

 素直で嫌みがなく人懐っこい。99年に西武に入団した時から先輩に可愛がられ、いじられていた。1年目の春季キャンプの初ブルペン。投手陣みんなで興味津々で見に行った。1球目を投げた瞬間に、みんなが「速い!」と言って大爆笑した。

 忘れられないのが4月7日のデビュー戦。私がベンチ裏でマッサージを受けていたら、その横を大輔が通ってグラウンドに出ていった。鬼の形相。普段の笑顔とは真逆の勝負師の顔で、闘争心をむき出しにしていた。凄いルーキーだと思った。

 まずは心と体をゆっくり休めてほしいね。でも、彼は野球と離れることはできない。彼にとって野球は生活の、人生の一部だから。

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