阪神逆転優勝へ号砲!近本が初回に先制3ラン、初の10号到達 ヤクルト・奥川粉砕「最高の結果でした」

[ 2021年10月20日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神11ー0ヤクルト ( 2021年10月19日    甲子園 )

<神・ヤ>初回、近本は右越えに先制の3点本塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 ガッツポーズは心の中でやった。めちゃくちゃにうれしいダイヤモンド一周だったはずだ。初回無死一、二塁で阪神・近本が奥川の真ん中高め146キロ真っすぐを右翼席へ放り込んだ。先制、そして決勝の10号3ラン!ヤクルトが1死満塁を併殺でつぶした直後だっただけに、勝敗のポイントにもなった。

 「最高の結果でした。打てていなかった投手でしたし、チームとしても抑えられていた。1、2番がチャンスをつくってくれたので、つなげるバッティングをしたかった」

 喜びポイントは、まだまだたくさんある。まずは勝ったことが一番だろう。目の前で胴上げを見せられるのは絶対に避けたかった。逆転優勝には勝つしかなく、先発マウンドの青柳を、そして重圧&緊張感とも戦う若いチームに勇気を与える一発となった。

 奥川に、やり返した。8日の神宮決戦で6回2/3を1点に抑えられ、優勝マジック11の初点灯を許した。近本も過去5試合で14打数1安打。CSでも対戦濃厚で、今のうちに鼻っ柱を一度折ることができたのは大きい。

 個人的にうれしいのが3年目で初の2桁本塁打に到達したことだ。過去2年は9本。今年も8月26日のDeNA戦で9号を放ってから、41試合で足踏みしていた。

 「正直、また9本かと思っていたんで諦めていました。いい場面で打つことを意識していましたが、でも10本はうれしかったです」

 今季4度目の打順3番で本塁打は初。その後の4打席は凡退して5打数1安打で打率は・315となったが、シーズン178安打はダントツで初タイトルは確実だ。

 「失敗を恐れず、攻めて、攻めて、攻めていこう!」

 試合前の円陣でこう叫んだ。元気な近本をみて、奇跡を信じてみたくなった。(畑野 理之)

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2021年10月20日のニュース