慶大・正木 さらなる高みへ「4冠で大学野球を終えることが目標」

[ 2021年9月18日 05:30 ]

慶大の正木
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 8月下旬に法大に複数のコロナ感染者が出た影響で開幕が1週間延期となった東京六大学野球秋季リーグは、18日の開幕も台風14号接近で順延となり、19日に神宮球場で開幕する。今秋ドラフト候補に挙がる慶大の4番に座る正木智也外野手(4年)はラストシーズンで有終の美を飾ることを目標に掲げた。

 春につかんだリーグVと日本一の栄冠。不動の4番・正木に慢心はない。目指しているのはさらなる高み。「4冠で大学野球を終えることが目標」。リーグ戦と明治神宮大会の制覇を静かに誓った。

 春季リーグは4本塁打、12打点で2冠に輝き、チームを3季ぶりの優勝に導いた。今秋ドラフトで上位候補に挙がる大学球界屈指のスラッガーは6月の全日本大学選手権では準決勝、決勝で2本塁打を含む5安打7打点でMVPを獲得し日本一に導いた。チームとしても個人としても最高の結果を残したが「甘い高めの球に対する見逃しが多かった。高めの球を打つことで長打は増えていくと思う」と夏の練習期間は新たな課題に取り組んだ。

 春はチーム事情で一塁を守ったが、秋は慣れ親しんだ右翼での起用が予定され「本職なので落ち着いて守れる。一塁の経験で野球の幅も広がった」と手応えを語る。堀井哲也監督も「(右翼を守った)去年の秋とはレベルが違う守備をしている」と太鼓判を押した。

 10月11日のドラフト会議へ最後のアピールの場となるリーグ戦。正木は「秋こそは3冠王が目標。打率は4割、本塁打と打点は春(4本塁打、12打点)を超えられれば、それなりの結果がついてくる」と言う。チームと自らに課した高いハードルは、自信の表れだ。(柳内 遼平)

 ◇正木 智也(まさき・ともや)1999年(平11)11月5日生まれ、東京都出身の21歳。小2から野球を始める。雪谷中時代は世田谷西シニアに所属し、3年春に全国大会16強。慶応では通算50本塁打。甲子園出場なし。慶大では1年春にリーグ戦デビューし通算10本塁打。1メートル82、90キロ。右投げ右打ち。

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