国学院大6連勝で首位タイ 開幕戦以来の先発・小川が7回1失点 自身とチーム救った秘技に「自分の武器」

[ 2021年5月7日 13:17 ]

東都大学野球・第6週第2日   国学院大14―1立正大 ( 2021年5月7日    神宮 )

<立正大・国学院大>力投する国学院大先発の小川(撮影・河野 光希)
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 1イニングに3度。同じ光景が繰り返された。

 国学院大の小川樹投手(4年)は3月29日の亜大との開幕戦以来の先発マウンドだった。1点の援護をもらった初回、先頭打者には初球、死球を与えてしまう。1死三塁から右前適時打を許し同点とされた。苦しい立ち上がりとなったが、自身を救ったのが、けん制だった。

 1番・奈良間、3番・小林俊、4番・桂川。この3選手が、一塁走者で、小川のけん制に引っかかった。奈良間は一、二塁間に挟まれたが二塁に進塁(記録は盗塁)。小林俊、桂川はけん制で刺した。「けん制は自分の武器。間とか走者の雰囲気を感じ取れる。立正大学さんは動いて来るので、その気配を感じながら」と胸を張った。得意技でピンチを脱し、7回3安打1失点の好投で今季2勝目。先発勝利は初めてだった。

 チームは6連勝で8勝2敗。中大に並び、首位に立った。大一番での先発起用について鳥山泰孝監督は「昨日(6日)決めました。(主将の)福永、捕手とも相談して満場一致でした」と4年生右腕に託した。試合前には野手を集め「しっかり点を取ってあげよう」と援護を厳命。打線は5回まで毎回得点となる11点を奪い、指揮官の思惑通りの展開に持ち込んだ。(川島 毅洋)

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2021年5月7日のニュース