エンゼルス・大谷 逆転3連勝呼ぶ“初にらみ”、8回代打登場で死球に怒り ナインに火つけた

[ 2021年4月7日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス7-6アストロズ ( 2021年4月5日    アナハイム )

〈エンゼルス・アストロズ〉8回1死一、三塁、一ゴロの間に生還する大谷(AP)
Photo By AP

 エンゼルス・大谷翔平投手(26)は5日(日本時間6日)、アストロズ戦で2点を追う8回に代打で出場し、死球での出塁から決勝の生還を果たして逆転勝利に貢献した。死球を浴びると、珍しく相手投手をにらみつける場面もあった。「2番・投手」で出場した前日に交錯して痛めた脚への不安を一掃する激走で勝利をたぐり寄せ、チームは3連勝で下したア軍に並び、地区首位へ浮上した。

 これまで見せたことのない、鬼のような形相だった。2点を追う8回無死一、二塁。本拠地の大歓声の中、代打で打席に入った大谷の右膝近辺を、横手変則右腕スミスのスライダーが直撃した。

 2年ぶりの死球。大ブーイングの中でスミスをにらみつける。一塁ベースへ歩き始め、もう一度にらみつけた。元女房役の捕手マルドナドが間に入ったが、日本ハム時代までさかのぼっても、相手投手にこれほどの怒りを見せたことはない。

 「あの場面、誰でも感情は高ぶっている。大谷は絶好調だから、よほど打ちたかったんだろうと思うよ」

 主砲のトラウトが胸中を代弁した。打席に入る直前、スミスの決め球のスライダーをイメージしながら右手でスイングした。初球、そのスライダーをフルスイングしたがファウル。続く2球目だった。狙い通りのアプローチが崩れ、悔しさを押し殺せなかった。

 スミスはここで降板したが、大谷の戦う姿勢はナインに伝わり、代わったテーラーを攻めて同点に追いついた。なおも1死一、三塁。三塁に進んでいた大谷はウォルシュの一ゴロに好スタート。捕手のタッチが最も遠くなるホームベースの三塁側を、スライディングしながら左手で触った。マルドナドは焦った一塁手のワンバウンド送球を捕球できず、勝ち越し点を奪った。この好走塁が決勝点となった。

 前日にメジャー初の「リアル二刀流」で出場し、5回の本塁上の守備で走者と交錯し、脚を痛めて降板していた。登板翌日でもあり、この日は今季初めてスタメンを外れた。そんな不安も激走で一掃。6日(日本時間7日)はDHで先発復帰する。前日に投打全開の大谷について、トラウトは「まるでリトルリーグの世界のようだった」と評した。誰もが驚きを隠せない二刀流の輝き。完全復活への歩みはもう止まらない。

 《相手は故意否定 怒りの大谷に元同僚「びっくり」》アストロズのバッテリーは大谷への故意死球を完全否定した。FOX局のマーク・バーマン氏が動画をツイッターで公開。大谷ににらまれた際、視線を合わせなかった投手のスミスは「(僅差の終盤で)最もやりたくないこと」と答えた。止めに入った捕手マルドナドは「あれには驚いた」と大谷の怒りについて触れた。ア軍の過去のサイン盗みが明るみに出てから昨季は無観客試合だったため、この日はエ軍ファンがブーイングを続けごみ箱が投げ込まれる異様な雰囲気で試合は進んだ。

続きを表示

「始球式」特集記事

「田中将大」特集記事

2021年4月7日のニュース