巨人、今季初連敗で貯金吐き出すも原監督は「我慢、我慢」 木村拓也さん命日に白星飾れず

[ 2021年4月7日 21:53 ]

セ・リーグ   巨人1―7阪神 ( 2021年4月7日    甲子園 )

<神・巨(2)>5回無死一塁、サンズ(手前)に2ランを浴び、原監督も渋い表情(撮影・成瀬 徹)
Photo By スポニチ

 巨人は1―7で阪神に敗れて今季初の2連敗。開幕4カード目にして今季初の同一カード負け越しが決まり、貯金がなくなった。

 3月31日のイースタンDeNA戦(平塚)で9回15奪三振の完封勝利を飾り、1軍での今季初登板初先発だった畠が4回途中5安打4失点(自責3)で降板。1―4で迎えた5回には3番手右腕・桜井が真ん中に入った直球をサンズにバックスクリーン左へ4号2ランされ、1―6。初物に弱いとされる打線は初顔合わせとなった相手ドラフト2位の伊藤将に7回まで1点に抑えられ、プロ初勝利を献上した。

 7回裏終了時点で唐突な降雨コールド負けを喫した前夜に続いての敗戦に原辰徳監督(62)は「なかなか主導権を握れないからね。普通に、展開としては良くないね」としながらも「我慢、我慢」とコメント。この日は開幕から1番に入っていた梶谷を初めて2番に下げ、1番にヤクルトからトレードで加入した広岡を抜てきするなど打線をテコ入れしたが、連打は一度もなし。それでもコロナ禍で丸らを欠く打線について「このメンバーで戦うしかないからね」と“忍”の1字を胸に刻んだ。

 また、畠については「畠はいいと思うけど、近本に2打席目のストレートの四球だよね。あれでかなりなんというか、彼自身も楽にさせちゃったね」と3回、先頭の近本をストレートの四球で歩かせ、そこから大城の悪送球で先制点を許したシーンを悔やんだが「それくらいかな。ボールそのものは悪くはないですよ」と力投を評価。梶谷の2番起用については「少し気分転換も含めてと思っているんだけど、打順は少しどういうものがあれ(機能)するか。今はある種、チームとしては緊急事態でしょ。その中でデンとしているわけにはいかないし、やっぱり動く必要はあるでしょうね」と振り返った。

 また、この日は内野守備走塁コーチを務めていた2010年にくも膜下出血のため37歳の若さで亡くなった木村拓也さんの命日。「しっかり野球が大好きな人だったから、しっかりまだ野球は見続けていてくれているでしょうね」と故人を偲んだ。

続きを表示

2021年4月7日のニュース