ソフトB・千賀 ギータをシート打撃で圧投 今年初の実戦形式で夢対決

[ 2021年3月4日 05:30 ]

シート打撃に登板する千賀(左)と柳田(球団提供)
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 日本球界を代表する剛腕とスラッガーの夢対決が、ソフトバンクのファーム施設で実現した。ともにリハビリ組での調整を続ける千賀と柳田が、福岡県筑後市のタマスタ筑後で行われたシート打撃で対戦した。

 昨季最多勝など投手3冠に輝いたエースと最多安打に加え、リーグMVPを獲得した主砲の激突。無観客で静かな球場に、張り詰めた空気が広がった。千賀は両ふくらはぎに不調を抱え、柳田は両アキレス腱のコンディション不良でともに今年初の実戦形式。軍配は千賀に上がった。計33球を投げ、最速153キロをマークした直球で柳田を押し込む。3度の対戦を空振り三振、見逃し三振、犠飛に抑えて、「寒い中でのシートでケガもなく、終われたことがよかった」と振り返った。

 柳田は「初シートでゴッツ速かった。もっと投手の球打っていかないと…」とリハビリ中とは思えない投球に脱帽した。エースの剛球に圧倒されたが、代名詞であるフルスイングで対抗し、開幕まで残り約3週間での復調に期待を持たせた。

 工藤監督は千賀の起用について慎重な構えだが「ちょっとスケジュールが巻いてきている。本当は5月初旬と聞いていたが、早くなってきているかな」と話した。開幕ローテーションは、石川、高橋礼、和田、笠谷の4投手が当確。残る2席を二保、武田、杉山らが争っているが、調整のピッチを上げてきた千賀も浮上。期待を抱かせる圧巻のギータ斬りだった。

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2021年3月4日のニュース