楽天ドラ4・内間、宝刀「亜大ボール」で左打者斬る!ブルペン捕手も絶賛「凄いよ」

[ 2021年1月24日 05:30 ]

楽天の新人合同自主トレで投球練習をする内間(撮影・白鳥 佳樹)  
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 伝統の「亜大ボール」がベールを脱いだ。楽天のドラフト4位右腕・内間(亜大)が仙台市内で行われた新人合同自主トレで4度目のブルペン入り。初めて捕手を座らせ全球種を投じたが、特に目を引いたのが独特の軌道のツーシームだった。

 チェンジアップでもなければシンカーでもない。左打者の外角に少し逃げるように沈む。この日は2球だけだったが「低めにしっかり落ちて良い軌道」と納得顔。球を受けた横山ブルペン捕手も「亜大特有のツーシームで凄いよ」と絶賛した。

 亜大では投手がツーシームに4年間で独自のアレンジを加えてオリジナルの変化球にしていく伝統がある。内間は縫い目に沿うようにボールを挟み「指先まで力を入れず第2関節で挟むイメージ。回転をかけないように意識して投げている」。球速は130キロ台前半で、打者のタイミングを外す自慢の決め球。「特に左打者に有効だった。ゴロを打たせたい走者がいる場面で使っていた」と説明した。

 オリックス・吉田正、ソフトバンク・柳田、日本ハム・近藤らパ・リーグの昨季の打率ランキングは左打者が上位を独占した。先発、中継ぎを問わず、プロで地位を確立するための条件は、左の好打者をいかに抑えるか。「プロの打者が(ツーシームに)どういう反応をするのか楽しみです」と鼻息は荒い。

 DeNA・山崎や阪神・高橋ら多くのOBも「亜大ボール」を武器としている。「このツーシームがあるだけで投球が楽になります」と内間。「左斬り」の宝刀を引っさげ、プロの世界に殴り込む。(重光 晋太郎)

 ◆内間 拓馬(うちま・たくま)1998年(平10)11月21日生まれ、沖縄県本部町出身の22歳。宜野座では甲子園出場なし。亜大では1年秋からベンチ入りし、3年時には日米大学野球で大学日本代表に選出。4年秋の中大戦では先発して5回無失点の好投でチームは26度目の優勝を決めた。球種はカーブ、スライダー、カットボール、ツーシーム。1メートル79、86キロ。右投げ右打ち。

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