阪神ドラ1佐藤輝 母校・仁川学院にビッグなお年玉 100万円相当のバッティングマシンを寄贈

[ 2021年1月5日 05:30 ]

母校の仁川学院高野球部に打撃マシンを寄贈した佐藤輝は後輩部員たちとポーズ(撮影・北條 貴史)
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 阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)が4日、兵庫県西宮市の仁川学院グラウンドで自主トレを公開した。入寮を間近に控えた大器は、母校に約100万円相当のバッティングマシンを寄贈したことが判明。同校出身で初のプロ野球選手としてビッグな恩返しを果たした上で、プロでの飛躍を見据えた。

 後輩たちにBIGな“お年玉”だ。佐藤輝が恩返しとして、母校・仁川学院にバッティングマシンを寄贈していたことが判明した。
 「(後輩たちに)しっかり頑張ってほしいので。贈ることができてうれしいです」

 夏の甲子園大会を目指して練習を続ける現役部員にとって、これ以上ないプレゼントだろう。部の既存マシン2台は、いずれも故障で数年前から使えない状態にあった。それを知った孝行息子は「マシンがないと聞いていたので。あった方がいいんじゃないかと」。寄贈したのはミズノ社製のマシンで値段は約100万円。本体には自身の名前と背番号8を刻んだ。最速150キロの直球にスライダーとカーブを投げる高性能品。3年間の汗が染みこんだグラウンドに豪勢な手土産とプロ野球選手の誇りを持って、がい旋してみせた。

 後輩たちを代表し、同校の石橋晃亮主将(2年)からは「これを使ったら打てるような気がします」と感謝され、「夏の大会で結果を残せるように頑張るんで、輝明さんも頑張って下さい」とエールも受け取った。同校出身では初のプロ。「仁川学院」の名前も背負い、最高峰の舞台に向かう。「毎年、応援しているので。少しでも力になれればと思います。しっかり結果を残すことが一番、喜んでもらえると思う。それで部員が増えたりしたらうれしい」。プロでの活躍が、さらなる恩返しにつながる。

 この日は高校時代の同級生らとともに約2時間、キャッチボールやティーバッティングに励んだ。新年の思いを「挑」の漢字一文字に込め、「スローガンにも入っていると思うんですけど、チャレンジ精神を持ってやっていきたいです」と決意を新たにした。

 「新人王を目標に、自分のできることをしっかりやっていきたいと思います」。コロナ禍で初詣は控え、年末年始は自宅で家族と過ごした。ひとときの戦士の休息を挟み、プロの世界に飛び込む。(阪井 日向)

 ▽阪神新人選手の“恩返し”

 ★伊藤隼太 12年2月、母校の慶大野球部に300万円相当の用具運搬用ワンボックスカーを寄贈。

 ★藤浪晋太郎 13年7月、母校・大阪桐蔭野球部の専用グラウンド(大阪・大東市)の一、三塁ベンチに4人掛けシートを6脚ずつ設置。

 ★高山俊 16年12月、中学時代に所属した千葉・船橋市の「船橋中央リトルシニア」に移動式防球ネットを20台寄贈。1台約5万円の総額100万円相当。

 ★大山悠輔 17年3月、西武の中塚とともに母校の白鴎大野球部に大型のサーキュレーター4台とミストファン2台を寄贈。

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2021年1月5日のニュース