斉藤コミッショナーが試合数増に言及 現在143試合、2022年以降にらみ

[ 2021年1月5日 12:48 ]

斉藤コミッショナー
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 プロ野球の斉藤惇コミッショナー(81)は5日、新型コロナウイルスの影響による減収を補うため、将来的に現在143試合の公式戦の試合数を増やす可能性に言及した。

 「一つ考えられるのは試合数。増えればお客さんにも来てもらえて、収入も増える。今年については143試合で、東京五輪もある。選手会との合意も必要となる。ただ、来年、再来年にかけては、一つは試合数というのがあると思う」

 今季の公式戦は143試合で、3月26日にセ・パ同時開幕する日程が既に発表されている。また、東京五輪の中断期間を7月19日から8月12日まで設け、11月13日に始まる日本シリーズまで日程が詰まっており、試合数をこれ以上増やすことは難しい。ただし、来年以降は議論の対象となり得るという見解を示した。

 プロ野球は昨季、143試合を予定していた公式戦が、コロナの影響で開幕が3カ月遅れたことなどにより、120試合へと削減された。6月19日の開幕から、7月9日までは無観客での開催。7月10日以降も政府の指針に倣い、各球場収容人数の50%以下での開催となった。12球団全てで大幅な減収となり、今後どう補っていくのかが大きな課題となっている。

 試合数を現行の143試合から増やすためには、日本プロ野球選手会の同意が必要となる。斉藤コミッショナーによれば「選手会も必ずしも反対ではないという話も聞いている。一部の選手のご理解があるとも」という。2022年以降を見据えて、今後球界で大きな議題の一つとなる可能性がある。

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2021年1月5日のニュース