ヤクルト・ライアン 最低5完投目標!母校・創価大の箱根駅伝での奮闘に「勇気をいただいた」

[ 2021年1月4日 05:30 ]

石川(左)にピッチングフォームをチェックしてもらう小川(撮影・森沢裕)
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 ヤクルト・小川泰弘投手(30)が3日、東京都八王子市の創価大グラウンドで自主トレを公開した。2年ぶり5度目の開幕投手に内定している右腕は、箱根駅伝で初の往路優勝を遂げ、総合2位と躍進した母校・創価大の奮闘に感激。後輩の力走に負けじと5完投を目標に掲げるとともに、6年ぶりのリーグ優勝に向け、漢字1文字の目標を「勝」としたためた。

 後輩たちの走りが、小川を奮い立たせた。ソフトバンクの石川ら、創価大OBで集まってキャッチボールやランニングなど約3時間、汗を流した練習。ちょうどその時間帯、出場4度目となった箱根駅伝で、母校が残り2キロまで首位を走る大奮闘を見せた。

 「勇気をいただいた。競技は違うけれど、力に変えて自分も頑張っていきたい」

 自身も気持ち新たにスタートダッシュの準備を進めている。国内FA権を行使して移籍も視野に熟考の末、昨年12月25日に残留を表明。「進化した自分自身を見せないといけない」と今季に臨む。高津監督から既に開幕投手を通達されている右腕は「開幕のマウンドは凄く大事だと思いますし、チームが勢いに乗れるようなピッチングができるようにしっかり準備したい」と、責任感を口にした。

 2年連続最下位のヤクルトには、昨季チーム最多の10勝を挙げたエースのシーズン「完走」は不可欠だ。チームの昨季の完投は小川がノーヒットノーランを達成した8月15日のDeNA戦のみ。「長いイニングという意識は常にある。最高は完投、完封。そういう試合を増やせればチームも勢いに乗る」。13、16年の自己最多4完投を更新する5完投をノルマに設定した。

 4年契約を結んで臨む今年の漢字のテーマを「勝」に選び「チームが困った時、しっかり勝ち切れるように」と決意を語った。「また一緒に野球をやれてうれしい」と年賀状やメールをくれたチームメートのため、「残ってくれてありがとうございます」と言葉をかけてくれたファンのため。最初から最後まで、力強くシーズンを駆け抜ける。(青森 正宣)

 ≪8年連続チーム1桁完投≫小川(ヤ)のシーズン最多完投は13、16年と2度あった4完投。今季5完投以上ならチームでは11年館山の7完投以来10年ぶりになる。昨年のヤクルトはチーム完投数が8月15日DeNA戦で小川自身がノーヒットノーランで記録した1度だけ。シーズン完投1度は19年日本ハム、20年西武に並ぶ最少タイ。セでは初めてだった。また、13年からは両リーグ最長の8年連続チーム1桁完投を継続中だ。

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